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俳句の庭

  • 朝日子の光芒に触れ梅ひらく

    5月 8th, 2026

    「梅」は、中国原産のサクラ属バラ科の落葉小高木又は落葉高木。日本の各地で広く栽培され、早春の寒気の残る中、百花に先駆けて咲く。一般的に「梅」と言えば白梅を指すことが多い。

    掲句は、朝日を受けて咲く梅の花を詠んだ作品。上五は「あかつきの」「あけぼのの」などと推敲を重ねたが、朝の太陽を表す「朝日子(あさひこ)」という古語があることに気づいて、現在の形になった。朝日の「光芒(こうぼう)」を表現することで、朝方の大気の引き締まった感じが出せないかと考えた。「光芒」は、細長く伸びる一筋の光のこと。令和8年作。

  • 大根の花

    5月 8th, 2026

    「大根」は地中海・中東地方原産のアブラナ科の一年草又は二年草。日本には弥生時代に伝わり、古くから栽培されていた。種を採るために畑に残した大根に薹(とう)が立ち、晩春の頃、白や淡い紫色の小さな花を咲かせる。「花大根」ともいうが、紫色の花が咲く「諸葛菜(しょかつさい)」を指す場合もあるので紛らわしい。

  • 余花(よか)

    5月 8th, 2026

    春の盛りを過ぎて新緑の季節になってもなお散らずに咲き残っている桜の花のこと。山間部や北国などでは、立夏を過ぎても咲き残っている桜の花を見かけることがある。花の名残を惜しみ、過ぎ去った春を惜しむ思いがある。

  • 初東風や頒けて供へる花の束

    5月 7th, 2026

    「初東風(はつごち)」は、年が明けてから初めて吹く、春の気配を運ぶ東風のこと。この時季、実際にはまだ冷たい風であることが多いが、冬の終わりの気配も感じさせる。西高東低の冬型の気圧配置が崩れたときに吹くことが多い。

    掲句は、年明けに妻の実家の墓参りをしたときの作品。花屋で買い求めた花の束を分けて、実家の墓前のほか、少し離れた分家の叔父などの墓前にも供えた。一歩ずつ春が近づいてくることを思わせる日差しと柔らかい風のせいか、その時吹いていた風が「初東風」だったのかどうかはともかく、「初東風」の中にいる気分だった。令和8年作。

  • 令法

    5月 7th, 2026

    令法(りょうぶ)は、リョウブ科リョウブ属の落葉高木。各地の山地に自生するほか、庭木や公園木として植えられる。晩夏の頃、白い小さな花を円錐状につける。春先の若芽を摘んで食用にすることから、俳句で単に「令法」といえば、新芽の頃の令法のこと(春季)。

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