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俳句の庭

  • 咀嚼して喉の波うつ土用かな

    5月 13th, 2026

    「土用」は季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬の直前約18日間)を指し、春夏秋冬それぞれに「土用」はあるが、普通、土用といえば夏の土用のこと。暑さのピークであり、「土用鰻」「土用干」などの風習があるのもこの時季。

    掲句は、せせこましい小料理店で相席になった老人の首の皺を眺めていての作品。小さいテーブルをはさんで、見知らぬ人と相席になるのは、何とも気詰まりで、目のやり場に困るものである。その老人がにこりともせず出された丼物を食べているのを見ていて、ふと、ものを食べなければ生きていけない人間の哀しみを感じた。平成17年作。『春霙』所収。

  • 夏めく

    5月 13th, 2026

    春の花が散って新緑が濃くなり、吹く風や人の衣服、日差しの強さなどに夏の到来を実感すること。五感で夏らしさを感じ取って用いることが多い。生命力や活力に満ちた夏への期待感がある。

  • 草葦(くさよし)

    5月 13th, 2026

    日本など北半球の温帯域等原産のイネ科の多年草。ヨシ(葦)に似て茎が柔らかく、草質であることが名の由来。牧草としての呼称は「リードカナリーグラス」。全国の原野や路傍の水辺、水田付近の湿地、休耕水田などに自生する。初夏、淡緑色又は紫色を帯びた円錐花序の穂を直立させる。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 月山筍(がっさんだけ)

    5月 12th, 2026

    山形県の月山周辺の標高1000メートル以上の高地に自生する天然の根曲がり竹。孟宗竹などの一般的なタケノコに比べて非常に細く、一般的な根曲がり竹よりも太くみずみずしい。標高にもよるが、おおむね5月下旬から7月中旬にかけてが旬。「筍(たけのこ)」の傍題。

  • 酢漿の実

    5月 12th, 2026

    酢漿(かたばみ)は日本在来のカタバミ科の多年草。全国の日当たりのいい空き地、庭、道端などに自生する。茎葉ともに酸味がある。夏、黄色い花が咲いた後、円柱状の実が成熟し、熟すと種を弾き飛ばす。「酢漿の花」は夏の季語だが、「酢漿草の実」の方は歳時記に掲載されていない。それでも、花と実がほぼ同時期に見られるので、夏の季感はあるだろう。なお、単に「草の実」といえば秋の季語。

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