春になり、昼の時間が長くなったと感じること。また、その長く長閑な一日のこと。「日永(ひなが)」の傍題。実際に最も昼が長いのは夏至(げし)の頃だが、冬を越して日が伸びたと実感するのは春。音読み(漢語)のため、少し硬い響きが客観的、理知的で、どこか静寂や寂寥感(せきりょうかん)を伴う言葉。

春になり、昼の時間が長くなったと感じること。また、その長く長閑な一日のこと。「日永(ひなが)」の傍題。実際に最も昼が長いのは夏至(げし)の頃だが、冬を越して日が伸びたと実感するのは春。音読み(漢語)のため、少し硬い響きが客観的、理知的で、どこか静寂や寂寥感(せきりょうかん)を伴う言葉。


2月7日に撮った東京都東村山市の北山公園の紅梅。線路を隔てたすぐ北側は八国山で、所沢市との境になっている。紅梅の方が白梅よりも少し早く咲き始める傾向があるといわれるが、ここの梅林は順序が逆で、白梅が冬のうちから咲き始め、今は紅梅が見頃。飯田龍太が〈白梅のあと紅梅の深空あり〉と詠んだ、あの紅梅の空である。ただし、この日は朝から曇っていた。
「草青む」は春さきに萌え出た草が青々としてくること。野や畦、土手などが匂い立つような草で覆われる。冬枯れの景色から一変し、春の暖かさで野山の草々が日ごとに青みを増していく。
掲句は、誰にも打ち明けられずに心に憂悶を抱えていた時期の作品。春が深まり、大地が萌え出た草々に覆われていくにつれて、独り胸に抱えている悩みが深まっていくように思われた。やや抽象的な内容なので、「草青む」が据わっているかどうかが一句の決め手だと思っている。平成21年作。『春霙』所収。
カタクチイワシなどの鰓(えら)に藁や竹串を通して干したもの。塩漬けしたイワシの鰓から口にかけて串などを通し、数匹を束ねて干す。目に通すのが「目刺」、鰓に通すのが「頬刺」。冬の乾燥した気候で作られ、春に食べ頃を迎える。昔からの庶民の味である。「目刺」の傍題。


未明の頃、水のような月光が臘梅の一花一花を照らしていた。月齢17日のほとんど真ん丸な月だった。公園の臘梅園はほぼ満開。2月6日撮影。