暑さをしのぐによい木綿、麻、絹、化繊などの生地、淡い色合いで作る涼し気なシャツ。開襟シャツ、Tシャツのように胸元や袖口から風を取り入れる形のものが多い。

暑さをしのぐによい木綿、麻、絹、化繊などの生地、淡い色合いで作る涼し気なシャツ。開襟シャツ、Tシャツのように胸元や袖口から風を取り入れる形のものが多い。

花冷ゆる戦艦大和忌日かな 和田知子
この句について、飯田龍太は「忌日としては類例を見ない作品であるが、「花冷ゆる」に亡魂追悼のおもいと、消えがたい作者の悲愁が的確に示されている。この忌、歳時記に登載するしないは別として、例句はこれひとつで十分だろう。」と記す。
戦艦大和が沈んだのは、80年前の昭和20年4月7日。沖縄への海上特攻の途中、南西諸島沖で米軍に撃沈された。太平洋戦争での日本敗戦を決定づける出来事だった。
手元の歳時記には「戦艦大和の忌」は掲載されていないが、掲句以外にも、 海に散るさくら戦艦大和の忌 髙田緑風 など、「花」「桜」と取り合わせての作例が散見される。
「大和」よりヨモツヒラサカスミレサク 川崎展宏 も忘れられない一句。この句には〈戦艦大和(忌日・四月七日)〉と詞書があり、「戦艦大和の忌」の句と言っていいだろう。
「戦艦大和の忌」は歳時記に掲載されていないものの、これまで詠み継がれてきた句の蓄積がある。桜の散る頃改めて思い起こし、時には作句に挑戦してみたいと思う。
「椨(たぶ)」はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。暖地の沿海地に多く自生する。また、古くから樹霊信仰の対象とされ、日本各地に巨木が残っている。春の芽立ちは赤みを帯び美しい。初夏の頃、若芽が葉を広げた後淡黄緑の小花が咲き、8月頃実が黒紫色に熟す。「椨の実」は秋の季語。

陰暦3月(弥生)が尽きること。陰暦では1月から3月が春であるため、3月は春の最後の月となる。春が終わるという感慨や、行く春を惜しむ気持ちが込められる。陽暦が定着した現在では、使い難い季語である。「弥生尽」「四月尽」「四月終る」「四月尽く」などともいう。「三月尽」というよりも、「四月尽」「弥生尽」などを用いた方が、春の終りの感慨が込もるように思う。

「雪囲とる」は、ひと冬、風雪から家や庭木を守った囲いを取ること。「雪囲解く」「雪垣解く」などともいう。家の中に光 が戻り、清々しい気分になる。春の訪れを感じさせる作業。
掲句の「漆村(うるしむら)」は、漆(うるし)を栽培するなどして漆掻きを生業とする人々が多く住む村という程の意味だろう。「こんにゃく村」「蚕飼村」などと同種の言い方。漆掻きは漆の樹皮に傷をつけ、漆の液を採集することで、6月から7月にかけての作業。冬の間は雪が積もっていた「漆村」の一戸一戸にも、静かな春が訪れているのだ。しばらくすると畑や山野で漆が芽を広げ、漆掻きの繁忙期が到来する。『俳句』2025年5月号。