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俳句の庭

  • ガザニア

    5月 20th, 2026

    南アフリカ原産のキク科の多年草。明治時代末期から大正年代にかけて日本に渡来。初夏から秋にかけてマーガレットに似た鮮やかで大きな花を咲かせる。晴れた日の日中に開花する。和名は「勲章菊(くんしょうぎく)」。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 廣瀬直人の一句(50)

    5月 20th, 2026

    蛇笏忌の赤土踏まれ踏まれ昏る 直人

    蛇笏忌(だこつき)は、俳人飯田蛇笏の命日で、10月3日。蛇笏の自邸「山廬(さんろ)」にちなみ「山廬忌(さんろき)」とも呼ばれる。蛇笏は、高浜虚子の「ホトトギス」で活躍し、のちに自身が主宰した俳誌「雲母(うんも)」で多くの門下生を育てた。

    掲句は、蛇笏逝去から2年後の作品。「蛇笏先生三周忌の集ひ(三句)」との前書きがある。三周忌の集いに集まった多くの門弟、句友によって踏み締められた土に焦点を当てて、集いの一日とその余韻を描き出す。集いが終わり、多くの人たちに踏まれた赤土に日暮れが迫るとき、昼間は句友らとの応接に多忙を極めたであろう作者に、先師の面影と向き合う独りの時間が訪れる。昭和39年作。『帰路』所収。

  • 冷夏(れいか)

    5月 19th, 2026

    気温の低い夏のこと。南の太平洋高気圧の勢力が弱く、北のオホーツク海高気圧などから冷たい空気が流れ込むなどして、平年に比べて気温が低くなる。日照不足で農作物に深刻な影響を及ぼすこともある。

  • 箆大葉子の花

    5月 19th, 2026

    箆大葉子(へらおおばこ)は、ヨーロッパ原産のオオバコ科の多年草。葉が細長くて箆(へら)に似ていることからこの名がある。江戸時代末期に日本に渡来し、帰化したとされる。道端や畦、土手などに自生する。日本の在来種である車前草(おおばこ)に比べて大型で乾燥に強く、群生しやすい特徴がある。春から初夏にかけて、茎を長く伸ばして小さな白い花を穂状に咲かせる。「車前草の花」(夏季)に準じて詠むことができるだろう。

  • 花栗やひと日過ぐればひと日老ゆ

    5月 19th, 2026

    「栗の花」は、梅雨の時期に木を覆うように淡黄白色の長い花穂を垂らし、独特の青臭い匂いを放つ。その強烈な匂いでハエやアブなどの昆虫を惹きつけ、受粉を行うとされる。

    掲句は、栗の花の匂いの中にあって、老いということを意識しての作品。咲き盛るときは、界隈を覆い尽くすほどの栗の花の強い匂いは、私を含めた生き物の生を意識させるとともに、その表裏をなす老病死ということにも思いは及ぶ。これから日一日と老いていくであろう私自身のことを思った。折から、地上の生き物たちの活動が一年中で最も盛んになる季節である。平成21年作。『春霙』所収。

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