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俳句の庭

  • 欅の芽

    4月 1st, 2026

    欅(けやき)は、ニレ科の落葉高木。沖縄を除く全国の山野に自生するほか、その美しい樹形から街路樹や神木としても植えられる。3~4月頃に赤や茶色を帯びた柔らかい若芽が萌え出る。新芽は日々ほぐれながら緑色に変化していく。「木の芽」の傍題。

  • 朝桜

    4月 1st, 2026

    朝方の桜のこと。桜は、時間帯によって、朝桜、夕桜、夜桜などという。日中の華やかさや夜桜の妖艶さとは異なり、朝桜には、静寂の中で露を帯びて咲く清らかな美しさがある。「桜」の傍題。

  • 戦争が窓から覗く冬籠り 安藤文

    4月 1st, 2026

    「冬籠(ふゆごもり)」は、冬の寒さや雪を避けて、家の中にこもって静かに過ごすこと。炬燵に入って読書をしたり、春の作業の準備をしたりする。

    掲句は、冬籠の最中、家の窓から戦争が覗いたと詠む。この世から少し距離を置いて家にこもる生活をしていても、近年世界各地で勃発している戦争は、作者を脅かしているのだ。近隣諸国間の戦争であっても遠い地域に起こっている戦火であっても、戦地の惨状は日々テレビ画面等を通じて伝えられ、その惨状は身近なものになっている。戦争というもののもつ非情さ、不気味さが、その擬人化により端的に表現されている。『俳句界』2026年4月号。

  • 涅槃哭くみみずむかでも身をよぢり 柴田多鶴子

    3月 31st, 2026

    「涅槃(ねはん)」は、釈迦が入滅した旧暦2月15日(現在は新暦3月15日前後)に行われる法要。沙羅双樹のもとで横臥する釈迦を描いた絵が「涅槃図」。画面中央に横たわる釈迦と、それを囲んで泣き崩れる弟子、菩薩、鳥や動物たちが描かれる。

    掲句は、涅槃図の画面に、鳥や動物たちに交って、「みみず」や「むかで」までが身を捩って嘆き悲しんでいると詠む。「涅槃図」には、釈迦の死を悲しむ存在として、象やライオンなどの大きな動物だけでなく、蚯蚓(みみず)や虫、さらに草木に至るまで、あらゆる生き物が描かれているケースが多くある。掲句の「みみず」や「むかで」も、作者がどこかの寺院で実際に目にしたものかも知れないが、恐らく想像力の賜物だろう。身をよぢりながら「涅槃」を悲しむこれら小動物の姿には、どこか可笑しみも感じられる。『俳句』2026年4月号。

  • シロバナカラスノエンドウ

    3月 31st, 2026

    烏野豌豆(からすのえんどう)は、マメ科の蔓性の越年草で、野原や土手にピンク〜薄紫色の蝶のような形の花を咲かせる。シロバナカラスノエンドウは烏野豌豆の白花品種。突然変異や地域的な変異として現れる。花期は3~6月。なお、どちらも歳時記には掲載されていない。

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