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俳句の庭

  • 三月十日

    3月 11th, 2025

    「東京大空襲忌」ともいう。昭和20年3月10日、アメリカ軍の焼夷弾爆撃により、深川など下町を中心に東京は焼野原となった。この日、300機のB29爆撃機が木造家屋の密集地域を狙っておよそ1600トンの焼夷弾を投下したという。死者は8~10万人。アメリカ軍による最初の本格的な都市空襲となった。

  • 新季語探訪(4)

    3月 10th, 2025

    東日本大震災が発災したのは2011年3月11日。2022年には「新版 角川俳句大歳時記」に、「東日本大震災の日」が新たに春の季語として加わった。季語として定着してきたことを示すものだろう。「東北忌」「三月十一日」「三・一一」「福島忌」「原発忌」「フクシマ」などとも詠まれ、毎年3月が来ると、東日本大震災関連の多くの句を目にする。

    三・一一神はゐないかとても小さい 照井翠

    僅か十七音の詩型ではあるが、人々の心に棲みつくような句を詠み継ぐことで、震災の記憶が後世の人々に引き継がれていく。一方、秀句や佳句の裏付けがあって始めて季語としての存在感が増すことは言うまでもない。

    日付を用いた季語としては、他に「三月十日」、「八月十五日」、「十二月八日」などがあり、いずれも東京大空襲や終戦、太平洋戦争開戦など、日本人にとって忘れることのできない出来事が生起した日だ。その中に慶事は含まれていない。このことは、日本人の精神の特性を暗示しているのかも知れない。

  • 馬面剝(うまづらはぎ)

    3月 10th, 2025

    フグ目カワハギ科の魚で、単に「馬面(うまづら)」ともいう。その名の通り吻(くち)が長いのが特徴。体長約25センチで、北海道から九州までの内湾や内海に生息する。肝のふくらむ秋から冬の「馬面剝」は非常に珍重され美味だが、主たる漁期は夏。刺身、鍋物、汁物などとして食する。

  • 笹五位

    3月 10th, 2025

    サギ科の鳥。嘴と足が長く首が短い。後頭の羽毛は長く背面は暗青緑色。夏鳥として本州以南に渡来するが、西日本の一部の地域では、越冬するものもある。日中は川の近くの木の茂みに休 み、夕方から活動し川や水田で魚やザリガニなどを獲る。翼の白い羽が笹の葉のように見えることからこの名がある。繁殖期は5、6月。なお、近縁種のゴイサギは留鳥。

  • 新季語探訪(3)

    3月 9th, 2025

    馬の瞳も零下に碧む峠口 龍太

    昭和32年作。作者の自句自解によると、この句は、甲州芦川村の人々が、馬に炭を背負わせて甲府まで峠を下っていく情景だという。厳冬期の山村の一場面だ。

    だが、この句には季語とおぼしきものがない。作者はこの辺りの事情について、自句自解で、「この句の「零下」という言葉は歳時記にはない。しかし、冬の季感はあるだろうと考えて使った。」と記す。実作者としての季語に対する柔軟な考え方が窺える記述である。

    改めて調べてみると、「零下」はどの歳時記にも季語としては掲載されていない。一方、「零下」と同様の意味の「氷点下」を冬の季語としているものはある。また、「真冬日」は気象用語としては一日の最高気温が零下の日のことだが、これは「冬深し」の傍題として出ている。

    以上のことから、「零下」には冬の季感があるものの、「零下」を詠み込んでも無季の句に分類されることになる。

    「零下」「氷点下」などは正確に意味が伝わる科学用語としては優れているが、言葉の喚起するイメージの厚みに乏しいことから、季語として定着するには力不足というところだろう。頭掲の龍太の句も、龍太作品としては格別秀抜な句とはいえない。今後「零下」を用いたすぐれた作品が生まれれば話は別になるのだが・・・。

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