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俳句の庭

  • 風を呼ぶものばかり生け月の供華 三村純也

    5月 28th, 2025

    「月」といえば秋の月をさす。秋から冬にかけて空が澄み、月が明るく大きく照りわたる。陰暦の8月15日の中秋の名月には、芒を活け、月見団子や季節の食物を供える。

    掲句は「供華(くげ)」を生けて中秋の名月を賞している情景を詠んだ作品。「供華」は仏前に花を供えることだが、この句では月に供える草花のこと。供えたのは芒や萱や泡立ち草などだろうか、丈高く伸びたそれらの草花が、どれも風を呼ぶものばかりだという。具体的な草花の名を挙げていないが、却って花瓶などに生けた「供華」のもつ野趣が匂い出てくるようだ。『俳句』2025年6月号。

  • 眼張(めばる)

    5月 28th, 2025

    フサカサゴ科の海水魚。目が頭に比べて大きいことからこの名がある。「クロメバル」、「シロメバル」、「アカメバル」など多くの種類があり、体長は成魚で20~30センチほど。沿岸の岩礁に棲む。煮つけ、塩焼き、椀種にする。

  • カルミア

    5月 28th, 2025

    北アメリカ東部原産のツツジ科カルミア(ハナガサシャクナゲ)属の常緑低木。日本には明治末期に移入された。和名は「アメリカシャクナゲ」だが、シャクナゲの仲間ではない。5~6月、コンペイトウ形の蕾が解けて、白、赤、ピンク又は茶色の五角形の椀形の花を咲かせる。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 筒鳥や浅き眠りのきれぎれに 片山由美子

    5月 27th, 2025

    「筒鳥(つつどり)」はカッコウ科の夏鳥。山中でポポ、ポポ、ポポと幽遠な声で繰り返し鳴く。産卵期は5月~6月で他の鳥の巣に托卵する。

    掲句は高野山での作品だが、特定の場所に拘って観賞する必要はないだろう。山間の鉱泉宿か宿坊などでの一夜。旅中の浅い眠りが途切れたとき、「筒鳥」の声が聞こえてきたのだ。既に夜明けの薄明りが作者の枕辺に差しているのかも知れない。「浅き眠りのきれぎれに」との措辞には、明け易い夜を惜しむ思いが滲む。『俳句』2025年6月号。

  • アロハシャツ

    5月 27th, 2025

    派手な図柄を染め抜いた開襟シャツ。単に「アロハ」ともいう。南国ハワイの人たちが好んで身につけたもので、戦後、日本に渡来した。夏、海水浴場などでこれを着た人を多く見かける。「夏シャツ」の傍題。

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