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俳句の庭

  • 年神(としがみ)

    1月 4th, 2026

    新しい年の始まりとともに、それぞれの家々を訪れる神様。年神は、穀物の神や祖先の霊の集合体と考えられており、陰陽道では、歳徳神(としとくじん)とも呼ばれる。その年の恵方(えほう)に棚を吊り(恵方棚)、注連縄や鏡餅などを供えて迎え入れる。鏡餅は年神が宿る場所とされる。年神への供え物をさげて家中で食べることが「年卸(としおろし)」。

  • 令和8年の初日の出

    1月 3rd, 2026

    今年(令和8年)の元旦に撮った一枚。生憎雲が出ていて、初日の出がやや遅れた。しばらく茶垣の脇に立って眺めていると、その光芒が雲間からほとばしり出た。その後雲が消えて、「初晴」といえるような空合いになった。

  • 蛇笏忌を三日過ぎたる月円か

    1月 3rd, 2026

    「蛇笏忌」は10月3日。福田甲子雄に〈邂逅や十月三日の句碑の前〉という句があったが、かつて「雲母」の会員であった人間にとって、蛇笏忌は、数多い忌日の中でも特別な日である。

    掲句は昨年(令和7年)の満月が10月6日だったことを踏まえての作品。単に事実を直叙しただけの句だが、偶然を必然に変えるのが詩の力だとも思っている。飯田蛇笏の句風や人となりへの敬慕の思いが、「月円か」に表れていれば幸いだ。令和7年作。

  • 菰巻(こもまき)

    1月 3rd, 2026

    初冬の頃、主に松の害虫駆除を目的とし、松の幹に筵(むしろ)を巻き付けること。冬を越す害虫を菰の中に集め、春先に菰ごと焼却することで駆除する。古くから伝わるマツケムシの防除法だが、近年はその効果が疑問視されているという。なお、「藪巻(やぶまき)」は、樹木や竹などを雪害や害虫から守るため、縄や莚などで幹や枝をぐるぐる巻きにすること。

  • 爽籟の頭上をおおふ蛇笏の忌

    1月 2nd, 2026

    蛇笏忌は10月3日。毎年9月27日の父の忌日に続いて、蛇笏忌が巡ってくる。通常の天候であれば、秋たけなわの晴天が続く時節。

    掲句は八ヶ岳東麓の野辺山高原での作品。その日は、ある時は遠くを、ある時は頭上を「爽籟(そうらい)」が吹きわたった。「爽籟」は澄みわたる秋の空に響く、心地よい風の音。雑木の中には、松のように、風を受けて味のある音色を奏でる木が交っていて、潮騒のようなその音に耳を澄ませていると、やがて私自身が風に包まれた。夏の厳しい暑さの記憶が漸く薄れる頃だった。令和7年作。

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