
正月二日の夕方から夜にかけて降った雨が、夜間の放射冷却で凍っていた。関東地方にお湿りをもたらしてくれた雨や雪だった。新年の初めに降る雨や雪は「御降り(おさがり)」と呼ばれ、新しい年の恵みや祝福、豊穣の兆しとしての意味合いを持つ。

正月二日の夕方から夜にかけて降った雨が、夜間の放射冷却で凍っていた。関東地方にお湿りをもたらしてくれた雨や雪だった。新年の初めに降る雨や雪は「御降り(おさがり)」と呼ばれ、新しい年の恵みや祝福、豊穣の兆しとしての意味合いを持つ。
元日の朝に見る雀や、その鳴き声のこと。身近にあっていつも見馴れ聞き慣れているその姿や鳴き声も、元日には清々しくめでたく感じられる。

新しい年の始まりとともに、それぞれの家々を訪れる神様。年神は、穀物の神や祖先の霊の集合体と考えられており、陰陽道では、歳徳神(としとくじん)とも呼ばれる。その年の恵方(えほう)に棚を吊り(恵方棚)、注連縄や鏡餅などを供えて迎え入れる。鏡餅は年神が宿る場所とされる。年神への供え物をさげて家中で食べることが「年卸(としおろし)」。


今年(令和8年)の元旦に撮った一枚。生憎雲が出ていて、初日の出がやや遅れた。しばらく茶垣の脇に立って眺めていると、その光芒が雲間からほとばしり出た。その後雲が消えて、「初晴」といえるような空合いになった。
「蛇笏忌」は10月3日。福田甲子雄に〈邂逅や十月三日の句碑の前〉という句があったが、かつて「雲母」の会員であった人間にとって、蛇笏忌は、数多い忌日の中でも特別な日である。
掲句は昨年(令和7年)の満月が10月6日だったことを踏まえての作品。単に事実を直叙しただけの句だが、偶然を必然に変えるのが詩の力だとも思っている。飯田蛇笏の句風や人となりへの敬慕の思いが、「月円か」に表れていれば幸いだ。令和7年作。