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俳句の庭

  • 姫乗せて地団駄を踏む祭馬 名村早智子

    7月 27th, 2025

    俳句で単に祭といえば都市部の神社の夏祭をさす。悪疫退散を目的とする点で、秋に田園の神社で行なわれる秋祭(収穫祭)とは趣が異なる。山車や鉾、神輿などの巡行がある。

    掲句は女の子を乗せた「祭馬」を活写した作品。古くから馬は神様の使いとして扱われ、祭行事の一つとして、馬を神馬(しんめ)として神社などに奉納する習わしも多い。掲句はその「祭馬」が興奮して、「姫」を乗せているのも忘れて足で地面を激しく踏み鳴らしたという。「祭馬」を昂らせ、周りの雰囲気に巻き込む祭の盛り上がりが目に浮かぶ。『俳壇』2025年8月号。

  • 草石蚕(ちょろぎ)

    7月 27th, 2025

    「草石蚕」は中国原産のシソ科カッコウソウ属の多年草。日本へは江戸時代に移入。6、7月頃花穂を伸ばし淡紅色の花を穂状に咲かせる。晩秋にできる塊茎は梅酢に漬けて正月用の料理に利用される。長寿を招く縁起の良い植物とされている。なお、ヨーロッパ原産のカッコウチョロギ(下の写真)は草地などに自生し、鎮静薬、ハーブなどとして用いらる。

  • アルペンローゼ

    7月 27th, 2025

    ヨーロッパ原産のツツジ科ツツジ属の常緑低木。ヨーロッパアルプスやピレネー山脈などに分布し、高原の森やその周辺、石灰岩の隙間などに自生する。夏、細長い花を咲かせる。「アルペンローゼ」はドイツ語の呼び名で「アルプスのバラ」の意味だが、実際はツツジの仲間。なお、歳時記に記載はない。

  • 別れ雪頬に触るれば熱かりき 西村和子

    7月 26th, 2025

    「別れ雪」は春を迎えて、その年の雪の降り納めのこと。旧暦2月15日頃に降ることが多いことから「涅槃雪」ともいい、その他「忘れ雪」「名残の雪」などの言い方もある。

    掲句は降り納めの雪を熱いと感受した作者の驚きが表出されている作品。本来冷たいものである雪が頬に触れたとき、それを熱いと感じたのは、作者の内なる命の充実の故だろう。いよいよ本格的な春に向かってゆく期待感に、今年の雪の名残を惜しむ思いが交錯する。『俳句』2025年7月号。

  • 浮輪

    7月 26th, 2025

    水面に浮かぶために使用する環状の浮き具で、動物を模したものなど環状ではないものもある。水上でのレジャーや水泳の補助具として用いられ、子供から大人まで幅広い年齢層に利用される。歳時記には「泳ぎ」の傍題として掲載されている。

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