ヒタキ科ツグミ属の野鳥。全長20センチ余りで、背面が褐色、腹が白色。東アジアに分布する。晩秋の頃日本に渡ってくる冬鳥で、晩秋から春にかけて、林の落ち葉をガサガサと鳴らして餌を探す姿が見られる。他のツグミ属の鳥と同様、地上での採食時には、数歩歩いて胸を反らせた姿勢で立ち止まり、再び歩く動作を繰り返す習性がある。「鶫(つぐみ)」(秋季)の傍題。

ヒタキ科ツグミ属の野鳥。全長20センチ余りで、背面が褐色、腹が白色。東アジアに分布する。晩秋の頃日本に渡ってくる冬鳥で、晩秋から春にかけて、林の落ち葉をガサガサと鳴らして餌を探す姿が見られる。他のツグミ属の鳥と同様、地上での採食時には、数歩歩いて胸を反らせた姿勢で立ち止まり、再び歩く動作を繰り返す習性がある。「鶫(つぐみ)」(秋季)の傍題。

陰暦1月1日の正月のこと。「旧正」ともいう。現在の新暦では2月頃に当たる。農業や漁業に関しては陰暦を重視している地域もあり、ところによっては今でも旧正月を祝う。中国や周辺地域ではこの日を春節と称し、伝統的な新年の祝日となっている。 2026年の「旧正月」は新暦の2月17日だった。

青空の南に日ある斑雪かな 直人
「斑雪(はだれ)」は降り積もった雪が解けかかって、斑(まだら)模様に残っている状態をいう。春にまばらに降る雪を指すこともある。冬の雪とは異なり、降ってもしぶとく残ることはなく、間もなく消えてゆく。
掲句は春に雪が降った後の快晴の空を詠む。夜間にひとしきり雪が降ったものの、翌日の太陽の直射を受けて、雪は野や畑に斑に解け残っているのみ。空は雪に洗われて抜けるように青く潤い、その南寄りを日が渡っていく。必ずしも甲斐の地形や風土を念頭にする必要はないだろう。天地の運行と季節の歩みを単純に、ダイナミックに詠んだ一句だ。平成18年作。『風の空』所収。
「蟲出づ」は「地虫穴を出づ」(春季)の傍題と考えていいだろう。春、土中に冬眠していた虫が穴から出てくる。虫と言っても、アリなどの昆虫に限らず、カエルやヘビなど冬の間土中に眠る様々な生き物が含まれる。「蟲」は「虫」の旧字体で、小さな生き物が集まっているイメージがある。
掲句は、春になって穴から地上に出てくる虫たちが、みな目を炯炯(けいけい)と眒(みひら)いていると詠む。炯炯は目などが鋭く光る様。地上に出てきたどの虫も、外敵をいち早く察知し、また、獲物を捕らえるために目を光らせているのだ。作者が想像した虫たちの姿だが、一読、さもありなんと思う。ひと度地上に出た虫たちには、弱肉強食の修羅の現実世界が待っているのだ。地上に現れた昆虫などの、黒々と漆びかりのする目が見えてくる。『俳壇』2026年3月号。
3月3日の雛の日に雛壇の左右に飾られる雪洞(ぼんぼり)や蝋燭(ろうそく)などの明りこと。夜の雛壇の、少し幻想的で厳かな雰囲気を感じさせる。「雛祭」の傍題。「雛祭」は女児の健やかな成長を願って行われる行事。雛人形を飾り、白酒や雛あられをふるまって祝う。
