「山帰来(さんきらい)」はユリ科の蔓性小低木。サルトリイバラの別名。全国の山野に自生する。蔓は硬く、鋭い棘がある。晩春、葉腋から散形花序をだし、黄緑色の小花をつけ、秋には実が紅熟する。赤い実はクリスマスや年末年始の飾りに用いられる。なお、「山帰来の花」は春の季語。

「山帰来(さんきらい)」はユリ科の蔓性小低木。サルトリイバラの別名。全国の山野に自生する。蔓は硬く、鋭い棘がある。晩春、葉腋から散形花序をだし、黄緑色の小花をつけ、秋には実が紅熟する。赤い実はクリスマスや年末年始の飾りに用いられる。なお、「山帰来の花」は春の季語。

旧暦10月末又は11月1日に、出雲大社へ参集していた神々は談合を終えて各地の元の社(やしろ)へお帰りに なるという。その帰還をお迎えする祭事や行事のこと。

「稲妻」は、放電現象により空に走る電光のこと。雷が遠方のために雷鳴が聞こえず、光だけが見えるものや、雨を伴わないものを指すことが多い。
掲句は八ヶ岳山麓の野辺山高原に滞在中の作品。昼間は佐久平を隔てて遥か北に望まれた浅間山のなだらかな山容も、夜になるとすっかり闇に包まれる。その夜は、時折遠い雷が音もなく、瞬くように空や近くの山々や四辺の木々を照らし出していた。「稲妻」により昼間眺めた野の起伏が遥かまで照らし出される様を想像した。令和7年作。
地中海原産のシソ科の常緑小低木。和名「迷迭香(まんねんろう)」。江戸時代に中国経由で日本に伝播した。細長い葉に芳香があり、料理、香料、薬用として西洋では古くから利用される。冬から春にかけて青紫色の小さな花を咲かせる。花期が長いので季節が定め難いが、商業施設の屋上テラスで見かけたのは12月初旬で、寒さに強い印象を受けた。なお、歳時記には掲載されていない。

熱帯アメリカ原産のトウダイグサ科の一年草。日本へは明治以降に導入された。観賞用に栽培されるが、野生化しているものもある。ポインセチアの近縁種。夏から秋にかけて、葉と茎の先端に花弁のない黄色い小さな花をつける。花の周りの苞葉が赤く色づく。
