春の夕暮れに、水蒸気で山野がぼんやりと霞む様をいう。春特有の柔らかく、どこか夢幻的でしっとりとした情景が現れる。「霞」の立つ時間帯によって、「朝霞」「昼霞」「夕霞」などといい、いずれも「霞」の傍題。夜間の同様の現象は「朧(おぼろ)」。

春の夕暮れに、水蒸気で山野がぼんやりと霞む様をいう。春特有の柔らかく、どこか夢幻的でしっとりとした情景が現れる。「霞」の立つ時間帯によって、「朝霞」「昼霞」「夕霞」などといい、いずれも「霞」の傍題。夜間の同様の現象は「朧(おぼろ)」。

水辺に生える蘆(あし)の若芽のこと。細く鋭く水面から突き出た姿が牙(きば)のように見えるため、この名がある。『古事記』の創世神話に、生命力がみなぎる象徴として登場することは、よく知られている。「蘆の角(あしのつの)」「蘆の芽」ともいう。蘆の生物学的標準和名はヨシで、わが国在来のイネ科の草本植物。全国の池沼や河川下流の河口付近などに自生する。春先、地下茎から新芽が出てくる。なお、「蘆」は、「葦」とも表記する(「蘆」の簡易慣用字体)。

タラバガニ科に分類される甲殻類の一種。脚の数がハサミを含めて左右4対の計8本であり、生物学上はヤドカリの仲間。タラの漁場(鱈場)でよく獲れたことからその名がある。北の日本海やオホーツク海などに棲息する。漁期は冬に限らないが、厳しい冬の海で身が引き締まり、旨味が凝縮される冬季が旬であり、「ずわい蟹」とともに冬の季語。

立春以降、暖かくなりかけた後再び冬のような寒さが戻ってくること。生き生きとした寒さの中で、空気が澄み渡り、ものの光や音が鮮やかに鋭く感じられる。3月中旬頃までの季節の変わり目の寒さの感覚である。なお、「冴ゆ」といえば冬の季語。

立春を過ぎた日の朝。冬の寒さが和らぎ、心穏やかで心地よい陽気を感じる朝である。「春暁(しゅんぎょう)」が夜明け前の薄暗い時間帯、「春曙(はるあけぼの)」が日の出前の空が明け白んでくる時間帯を指すのに対し、「春の朝」は輝くような太陽が四辺を明るく照らす。雨の降っているしっとりとした朝、霞みがかっている朝などもそれぞれれ趣がある。
