初春、仲春、晩春の三春のうち仲春の頃、ほぼ新暦の3月に当たる。この時季の気候の変化は大きく、地域差も大きいが、季節が進んだり退いたりしながら、桜の開花に向けて一日一日春らしさが増していく。彼岸を過ぎると寒さも遠のき、薄暑を感じる陽気になることもある。「仲春」の傍題。

初春、仲春、晩春の三春のうち仲春の頃、ほぼ新暦の3月に当たる。この時季の気候の変化は大きく、地域差も大きいが、季節が進んだり退いたりしながら、桜の開花に向けて一日一日春らしさが増していく。彼岸を過ぎると寒さも遠のき、薄暑を感じる陽気になることもある。「仲春」の傍題。

アブラナ科アブラナ属の野菜。「野良坊菜」と漢字表記されることもある。来歴は不明だが、闍婆(じゃば、現在のジャワ島)を経由してオランダの交易船が持ち込んだセイヨウアブラナの1種という説がある。江戸時代初期から東京都の西多摩地方や埼玉県飯能市周辺で栽培される。前年の初秋の頃に種をまき、畑に苗を植え付け、冬を越したのちに3~4月頃に成長してきた花茎を折り取って収穫する。茎の部分が美味で、おひたしや和え物にする。ローカルな野菜なので歳時記に掲載されてはいないが、春の菜類を総称する「春菜」として詠むことはできるだろう。なお、春の菜類の中で、「鶯菜」、「壬生菜」、「芥菜」、「水菜」などは春の季語になっている。

竜は中国古代伝説に登場する想像上の動物で、春分の頃に天に登り雲を起こし雨を降らせるとされる。後漢時代に編纂された中国の最古の字解『説文解字』に、龍は「春分にして天に登り、秋分にして淵に潜む」と記されており、「竜天に登る」は春分(3月21日前後)の頃の季語となり、「竜水に潜む」が秋分の頃の季語となった。春になると竜は天に登って雲を起こし、稲の成長に欠かせない恵みの雨を降らせ、その役目を終える秋にはまた水の底に帰っていく。中国や日本では、竜は、水を司ることから竜神として火災除けや雨乞いの対象として崇められてきた。

時雨はさだめなく断続して降る雨のことで、春に降る時雨が「春時雨」。昭和以降用いられるようになった比較的新しい季語で、「春」の一語により閑寂味に明るさや華やぎが加わった。春の通り雨が雷を伴う場合が「春雷(しゅんらい)」。単に「時雨」といえば冬の季語になる。

春になってから萌え出た草のこと。名のある草も雑草も外来種も、なべて色淡く柔らかくみずみずしい。春の大地はこれらの草々によって一雨ごとに青みを増していく。芹(せり)や蓬(よもぎ)、虎杖(いたどり)など食用になるものも多い。下の写真は萌え出たばかりのシロツメクサ。
