中国原産のムクロジ目ミカン科の常緑低木。奈良時代に日本に渡来。別名鬼柚子。柚子の名を付けられているが、柚子とは別種の文旦の仲間。初夏の頃、芳香のある白色の花を咲かせた後、直径20センチ以上の大きな実が生る。生食よりも、ジャムやマーマレード、果実酒などに利用される。また、邪気を払う縁起物としても使われる。なお、歳時記には掲載されていない。


夕顔はウリ科の蔓性一年草。インドなどから伝来し、日本でも古くから栽培されてきた。夏の夕方に楚々とした白い花を咲かせ、初秋の頃、丸形又は長大の果実が生る。若い果実は煮物や漬物にするが、熟したものは干瓢の原料になる。

アケビ科の蔓性の常緑低木。本州山形以南から沖縄までの山野の林縁などに自生するほか、庭などに植栽される。別名トキワアケビ。初夏の頃白色の花をつけた後アケビに似た果実が生り、晩秋には暗紫色に熟す。果肉は白く甘みがある。かつては不老長寿の果物とされ、皇室に献上されていたという。

ブドウ科の落葉蔓性低木。全国の山野、丘陵、平地の藪などに自生するほか、観賞目的で栽培されることがある。晩夏の頃、淡黄色の五弁の小花をたくさんつけ、秋になると球状の実を結ぶ。実は晩秋の頃熟して、白、紫、青緑色などを混交した房となる。見た目は美しいが、食べられない。

「飛蝗(ばった)」はバッタ目バッタ科に属する昆虫の総称。「きちきち」「ばたばた」などの呼び名もある。殿様バッタ、精霊バッタなどその種類は多いが、いずれも幼虫は何度か脱皮を繰り返した後、翅のある成虫になる。これを「蜻蛉生る」「蟬生る」と同様、夏の季語として扱うことができるように思う。単に「飛蝗」といえば秋の季語。
