秋の寒冷前線に沿って起こる雷は激しい雨を伴うことが多く秋の気配を深める。「秋雷(しゅうらい)」ともいう。雷は夏に最も多く起こるので、単に「雷」といえば夏の季語。

秋の寒冷前線に沿って起こる雷は激しい雨を伴うことが多く秋の気配を深める。「秋雷(しゅうらい)」ともいう。雷は夏に最も多く起こるので、単に「雷」といえば夏の季語。

榎(えのき)はニレ科エノキ属の落葉高木。本州以南の山地に自生する。初夏の頃淡黄色の花を咲かせた後、直径7ミリくらいの球形の実が生り、晩秋の頃黄赤色に熟す。小鳥が好んで群がる。

桃(もも)は中国原産のバラ科モモ属の落葉樹。奈良時代に日本に渡来し栽培された。6月下旬から出荷される早生種は「早桃(さもも)」と呼ばれ夏の季語。水蜜桃や白桃などの晩生種は8月中旬頃出荷される。単に「桃」といえばこの晩生種を指し、秋の季語。早生種は果汁が豊富で柔らかく、晩生種は果肉が引き締まって甘みが強い傾向がある。「桃の花」は春の季語。

台風が通り過ぎたあと、空が晴れ渡ること。「台風一過」ともいう。「台風」は北大西洋、南シナ海などに発生する熱帯低気圧で、最大風速が毎秒17メートル以上のものをいう。二百十日(9月1日頃)の前後に日本列島に接近・上陸し、ときに水害・風害など深甚な被害をもたらす。「台風過」の青空は、秋の到来を実感させる。

薊(あざみ)はキク科アザミ属の総称。日本に自生している薊は150種ほどといわれる。トゲ状の縁の葉をつけ、堅い茎を持つ。春から秋にかけて紫色、ピンク、白の花を咲かせた後、タンポポのような絮(わた)を持った種をつける。単に「薊」といえば春季で、夏から秋にかけて咲く薊は、「夏薊」「秋薊」などとして詠まれる。「薊の絮」としては歳時記に掲載されていないが、「草の絮」一般が秋季であることから、秋の季語として詠めるように思う。
