烏野豌豆(からすのえんどう)はソラマメ属の蔓性の一年草又は越年草。標準和名は「矢筈豌豆(やはずえんどう)」。本州以南の全国の平地や山沿いの野原、道端、土手などに自生する。春から初夏に蝶形で紅紫色の花を咲かせた後、サヤエンドウを小さくしたような平たい莢(さや)がつく。熟すると黒くなり、晴天の日に裂けて種子を飛ばす。なお、歳時記には掲載されていない。

鯵(あじ)は春から夏にかけて産卵をし、その後栄養を十分取るので、秋の鯵は脂が乗って美味しくなる。単に「鯵」と言えば夏の季語。なお、北海道で「あきあじ」と言えば鮭のことで、「秋味」と表記する。

「精霊ばった」のこと。「米搗(こめつき)ばった」ともいう。後脚を屈伸して体を上下させる動作が稲を舂(つ)く様に似ていることからこの名がある。雄は雌に比べて小さく細長い。体色は緑色又は灰褐色。本州以南に生息する。古くから親しまれた呼び名で、江戸時代の歳時記にも掲載されているが、作例は少ない。

椨(たぶ)はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。霊が宿る木とされていたことから「霊(たま)の木」と呼ばれ、それが次第に「たぶのき」に変化していったとされる。暖地の沿海地に多く自生する。初夏の頃淡黄緑の小花が咲き、初秋の頃球形の実が黒紫色に熟す。

「嫁菜(よめな)」は日本原産のキク科の多年草。春に萌え出た新芽は摘草として嫁菜飯やおひたし等に利用される。万葉集にもウハギとして詠まれ、古くから食用 とされてきた。晩夏から初秋にかけて青みがかった白花を咲かせる。山野に咲くキクの仲間(野菊)の一つで、俳句では個々の品種名を言わずに「野菊」(秋季)として詠まれることが多い。単に「嫁菜」といえば春の季語。
