ほぼ90日間にわたる秋の中で、仲秋に当たる月。空はいつしか高くなり、朝夕はひんやりとはするものの、彼岸(9月23日前後)頃までは雨がちで、また、残暑が厳しい。台風が多い月で、稔りの時期を前にして日本各地に被害をもたらすことも多い。彼岸を過ぎる頃から秋は深まり、夜には虫の声も聞こえてくる。月を愛でる月である。

ほぼ90日間にわたる秋の中で、仲秋に当たる月。空はいつしか高くなり、朝夕はひんやりとはするものの、彼岸(9月23日前後)頃までは雨がちで、また、残暑が厳しい。台風が多い月で、稔りの時期を前にして日本各地に被害をもたらすことも多い。彼岸を過ぎる頃から秋は深まり、夜には虫の声も聞こえてくる。月を愛でる月である。

秋に咲く草花が植えられた庭園のこと。同様に「花畠(はなばたけ)」、「花園(はなぞの)」、「花圃(かほ)」も秋の季語。なお、「お花畑」は夏の高山植物の群生地のことで、これらの季語と全く意味が異なるので注意が必要だ。

トチノキの実。トチノキは、全国の低山渓流沿いに自生する落葉樹。「橡(とち)」は「栃」とも表記する。「橡」はブナ科コナラ属の落葉樹であるクヌギを指す古名でもあるが、トチノキを指す漢字としても使われる。一方、「栃」は主にトチノキを指すために日本で作られた国字。果実の丸く厚い殻の中には栗に似た種がある。縄文時代から食用にされ、今もトチモチなどにして食す。近縁種のセイヨウトチノキは果実の表面に刺がある。

中国後漢時代の最古の漢字字典『説文解字(せつもんかいじ)』に「竜は春分にして天に昇り、秋分にして淵に潜む」とあることに由来する想像上の季語。春分の頃の「竜天に昇る」に対応する。秋分の頃の深い蒼色を湛えた淵を見ていると、実際に竜が潜んでいそうな気がする。
