秋の気配や、秋になって澄んだ空気を通して聞こえてくるさまざまな物音をいう。単に耳に聞こえる具体的な音だけでなく、漠とした自然界の音や、そこから感じ取れる寂しげな気配まで、また、初秋の爽やかな、微かな秋の気配から、中秋・晩秋のしみじみとした寂しさ、物悲しさまで幅広いニュアンスを含む言葉。

秋の気配や、秋になって澄んだ空気を通して聞こえてくるさまざまな物音をいう。単に耳に聞こえる具体的な音だけでなく、漠とした自然界の音や、そこから感じ取れる寂しげな気配まで、また、初秋の爽やかな、微かな秋の気配から、中秋・晩秋のしみじみとした寂しさ、物悲しさまで幅広いニュアンスを含む言葉。

中国原産のヒガンバナ科の多年草。日本へは、稲作の伝来(縄文時代〜弥生時代頃)とともに大陸から伝わったとされる。多くの歳時記では、天界に咲く赤い花を意味する梵語に由来する「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」を主たる季語とし、標準和名である「彼岸花」をその傍題としている。また、その不気味な美しさや生態、咲く場所にちなんで「死人花」「幽霊花」などの多くの別名がある。秋彼岸(9月20日前後)の頃、田畑の畦や土手に群生して咲く。墓地の近辺にみられることも多い。

雁渡し甲斐にくまなき山の襞 直人
「雁渡し」は仲秋から晩秋にかけて、日本に渡ってくる雁の群れを送り届けるように吹く北風のこと。もともとは伊豆や伊勢の漁師の間で使われていた方言が、俳句の季語として定着したもの。「雁渡し」が吹き始めると朝晩の冷え込みが一段と厳しくなり、本格的な秋の訪れと、その先に控える冬の気配を感じさせる。
掲句は、本格的な秋が訪れた甲斐の山々を詠む。「くまなき」は影や曇りがない意で、四囲の山々の襞がくっきりと澄んで見わたされる様を言ったもの。折から「雁渡し」が吹いて、山国の秋は急速に深まっていく。自身が定住土着する甲斐の山々を詠んだ国誉めの一句と言っていいだろう。平成22年作。『風の空』以降。
「鯖(さば)」はスズキ目サバ科サバ属に分類される海水魚。このうちゴマサバは、銀白色の腹部に、ゴマを散らしたような小さな黒い斑点が多数あるためこの名がある。マサバよりも温暖な海水を好み、日本近海では、黒潮の影響を強く受ける関東以西の太平洋岸や九州周辺、東シナ海に多く生息する。マサバが秋から冬にかけて旬を迎える(秋鯖・寒鯖)のに対し、ゴマサバは温暖な海を好み、マサバの味が落ちる夏場に旬を迎える。「鯖」の傍題。

ホウライタケ科ホウライタケ属の小さな茸。傘の直径は1〜4センチほど。中央が少しこんもりと盛り上がった形をしており、淡い黄褐色から赤みがかったシカの毛のような色。 ヨーロッパでは伝統的な食用キノコだが、日本では一般的に食べる習慣はない。「茸」の傍題。
