茅萱(ちがや)の花穂がほぐれて白い綿毛(穂綿)となる頃に吹く、湿気を含んだ雨を伴う南風のこと。茅萱はイネ科の多年草。晩春から初夏にかけての茅花(つばな)の時季が終わると、白くふわふわとした綿毛に覆われる。

茅萱(ちがや)の花穂がほぐれて白い綿毛(穂綿)となる頃に吹く、湿気を含んだ雨を伴う南風のこと。茅萱はイネ科の多年草。晩春から初夏にかけての茅花(つばな)の時季が終わると、白くふわふわとした綿毛に覆われる。

鰹(かつお)は春に黒潮に乗って太平洋を北上し、若葉の頃伊豆、房総沖に到達する。その頃に獲れる鰹が「初鰹」。脂が少なくさっぱりとした初夏の味覚であり、初物としての特別感がある。
掲句には、他の5句とともに「築地 六句」との前書きをつけた。早朝の築地場外市場で見かけた光景が契機になった作品。競り落とされたばかりの、ぷりぷりした新鮮な鰹が、無造作にトロ箱に詰め込まれ、運ばれていくところであった。「きしきし」の擬音語が、魚市場の朝の活気と季節感を写し得ていれば幸いだ。平成20年作。『春霙』所収。
春、暖かくなって積もった雪が解け、流れ出した水のこと。冬の厳しい寒さが去り、春の訪れによる生命の息吹や自然の豊かな恵みを感じさせる。冬の終わりから春への移り変わりの中で見かける光景である。「雪解(ゆきどけ、ゆきげ)」の傍題。

「胡桃(くるみ)」はクルミ科の落葉高木。国内では、鬼胡桃が全国の山地の川沿い、沢辺、窪地などに自生する。多くの植物と同様に、春の訪れとともに新芽を出す。「木の芽」の傍題。

蚊やアブなど追い払うために松、杉、榧の葉、蓬などを焚いていぶすこと。現代では除虫菊の成分を練り込んだ「蚊取線香」や「蚊遣り豚」を使う形に進化した。これらも「蚊遣火」の一種。
