「七月」は本格的な夏の始まりを告げる季節。中旬頃までは梅雨の日々が続くが、梅雨が明けると本格的な夏が到来する。二十日頃には学校も夏休みに入り、全国の海や山で活気あふれる夏のイベントが行われる。
掲句は、鬱蒼とした「七月」の森にいて、目を閉じると森は海に変じるという。草木の繁った深緑の木下闇が海原の暗さを想像させたとも、風に鳴る木々の音が潮騒の響きを思い起こさせたとも取れるが、いずれにしても「海となる」との断定が心地よい。深々とした「七月」の森だからこそ納得させられる作品。『俳句四季』2026年7月号。