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俳句の庭

  • 食パンのやうな白さの新社員 千野千佳

    10月 29th, 2025

    「新社員」は新しく企業に入社した社員のこと。近年は転職する人も多いが、学校を卒業したばかりの、希望と不安を抱いて入社してくる初々しい「新社員」を思い浮かべたい。

    掲句は4月頃街中で見かける「新社員」を詠んだ作品。「新社員」を「食パンのやうな白さ」と形容したところに、現代の若者に向けられた作者の辛口の眼が感じられる。ふわふわした白い食パンは、確かに見た目清潔感があり食べやすいが、全粒粉の小麦色をしたパンに比べて栄養価は乏しく食べ応えがない。そんな若者観を秘めた形容だと思う。おそらくは見たまま感じたままの即吟だろうが、この形容には作者の批評眼と鮮度のいい感性が活きている。『俳句』2025年11月号。

  • 秋袷

    10月 29th, 2025

    秋に着る袷(あわせ)。秋の涼しさや肌寒さを感じる時期に着用される。夏に着る単衣(ひとえ)とは異なり、表布に裏地をつけて仕立てるほか、色合いや生地も秋らしいものになる。

  • 露寒(つゆざむ)

    10月 29th, 2025

    晩秋の頃、露が霜に変わろうとする頃の寒さをいう。10月下旬から11月になると、露の降りる日の中に霜の降りる日も混じるようになる。この時期の露の冷え冷えとしたきらめきは、冬が近づく気配を感じさせるものである。

  • いぼむしり月を食らうてしまひけり 野中亮介

    10月 28th, 2025

    「いぼむしり」は蟷螂(かまきり)の別名。 蟷螂にイボを噛ませたり、蟷螂でイボを撫でるとイボが治るとの俗説に由来する。

    掲句は、「いぼむしり」が天空をめぐる月を獲って食ってしまうという。「いぼむしり」の前肢は鎌状をしていて、日頃はその前肢で他の虫を捕えて食らうのだが、その夜は、あろうことか、月に前肢を伸ばして捕えて食らってしまったというのだ。「いぼむしり」という俗信に由来する奇妙な名が、その愉しい想像を生かしている。『俳句』2025年11月号。

  • 雨の秋海棠

    10月 28th, 2025

    秋海棠(しゅうかいどう)はシュウカイドウ科の多年草。父が生前庭に植えていた秋海棠が、20余年経った今年の秋も咲いた。もちろん、当時花を咲かせていた株が今も生えているというのではなく、葉の付け根にできるむかご(肉芽)が地面に落ちて勝手に繁殖したものだ。秋海棠は湿り気のある半日陰を好むので、日当たりの悪い我が家の庭が好みと見える。今年の秋は雨が多く、秋海棠が雨に濡れながら生き生きと咲いていた。

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