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俳句の庭

  • 芭蕉の推敲(12)

    10月 16th, 2023

    椎の花の心にも似よ木曾の旅 芭蕉                                『韻塞』には、「木曾路を経て旧里に帰る人は、森川許六と云ふ。…歩行若党の黒き羽織の裳裾は風に翻へしたるありさま、この人の本意にはあるべからず」との長い前文を付してこの句が掲載されており、元禄6年5月、門人森川許六が江戸から木曾路を経て彦根に帰るときに与えた送別句であることが分かる。仕官公務の旅ながら風雅の侘びを忘れるなとの許六に対する呼びかけの形をとった句。

    旅人の心にも似よ椎の花 芭蕉                      掲句は、『続猿蓑』に収められた改作。「許六が木曾路におもむく時」との簡明な詞書が付されている。椎の花への呼びかけの形をとり、初案のような訓戒の意は和らげられた。旅人とはこれから旅に出る許六のこと。実際には許六への呼びかけの意は句の後ろにひそめられている。句の意図が露に出過ぎると、内容が底の浅いものになるというのは、現代の実作者も経験することだろう。

  • 薄紅葉

    10月 16th, 2023

    紅や黄がうっすらした色合いの頃の紅葉。緑の残る淡い色の紅葉には、目に鮮やかな紅葉の時期が訪れる前の静謐な趣がある。

  • 赤蜻蛉

    10月 16th, 2023

    一般的にはアカトンボ属のうちの体の赤い蜻蛉のことで、秋茜、のしめ蜻蛉、深山茜などが含まれる。秋になると、熟して真っ赤になった赤蜻蛉が山から群れをなして下りてきて、平地でも見かけるようになる。秋は蜻蛉の産卵の季節で、水辺では、水に腹を打ちつけるようにして産卵する姿が見られる。

  • 小鳥来る碑に線刻の古代文字

    10月 15th, 2023

    季語としての「小鳥」は、秋に北から渡ってくる小鳥たちや、秋に高地から平野に下りて来る小鳥たちのこと。尉鶲、連雀、鶸などが思い浮かぶ。

    掲句は日比谷公園にある碑に興趣を感じてできた一句。碑に刻まれている古代文字の線刻のうねりが印象的だった。今、改めて調べてみると、スカンジナビア(ノルウェー・スエーデン・デンマークの3国)から北極経由で日本までの空路が開設された記念に、半世紀ほど前に寄贈されたもので スカンジナビアのバイキングが残した古代北欧文字碑のレプリカだという。折から小鳥が渡ってくる季節だった。平成26年作。

  • 桐一葉

    10月 15th, 2023

    大きな桐の葉が一枚はらりと落ちること。桐の葉がゆるやかに落ちるさまや、葉が地に横たわるさまに、秋の訪れを感じる。古代中国の書『淮南子』の「一葉落ちて天下の秋を知る」から出た言葉である。桐は、他の木に比べて早く葉が落ちるのが特徴で、桐一葉は秋の訪れを感じる光景だ。

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