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俳句の庭

  • 一音の鳴らぬ鍵盤鳥ぐもり 福神規子

    2月 23rd, 2024

    「鳥曇り」は雁や鴨などの渡り鳥が、春、北へ帰る頃の曇り空のこと。渡り鳥が北を指して飛び去った後には、どんよりと曇った空が残される。

    掲句は「鳥ぐもり」の頃の一抹の空虚感、寂しさを、鍵盤の一つが鳴らない楽器によって浮かび上がらせた作品。指で押しても鳴らないキーがあるというのは、ピアノやオルガンを戯れに弾いているに過ぎないとしても、どこか物足りない感じがするものである。そんな時の心の隙間に、春の物憂い哀愁が入り込んでくるのだ。『俳句四季』2024年3月号。

  • 柳葉魚(ししゃも)

    2月 23rd, 2024

    体長15センチほどのキュウリウオ科の魚。シシャモは、アイヌ語で「柳の葉の形をした魚」が語源とされる。北海道太平洋側の内浦湾から厚岸湾の沿岸地域に分布し、秋から冬にかけて産卵のため大群で川を遡る。冬の産卵期が美味。

  • 双葉(ふたば)

    2月 23rd, 2024

    朝顔や野菜類などの双子葉植物の種が芽を出すとき、真っ先に現れる2枚の子葉(草木の発芽のとき最初に出る葉)のこと。草木の子葉には1枚のもの、2枚のもの、3枚以上のものなどがあり、双子葉植物は、そのうち2枚の子葉を有するもの。

  • 目を洗ひめがねを洗ひ古日記 鈴木しげを

    2月 22nd, 2024

    「古日記」は、一年間書き続けた日記が、年末になって残り少なくなったもの。一年間書き綴ってきた日記を書き終わることを言うこともある。

    掲句は、年末に古日記の最後のページに記すときの改まった心持が表れている作品。一年間にわたりその時々の思いや出来事を書き継いできた日記も、今日が最後の日になった。最後のページに書き記す前に、洗面所で目を洗い、ついでに眼鏡も洗ったというのだ。日常のさり気ない動作の中に、年の暮を迎えようとする作者の感慨が表れる。『俳句四季』2024年3月号。

  • 水温む

    2月 22nd, 2024

    寒さが去って、河川や湖沼の水が温かくなること。土手の草は青み、水草は芽を出し、蛙は冬眠から覚め、水底に潜んでいた鮒などの魚が動き出す。生き物たちの活動が活発になるにつれて、水は温かみを増し、どことなく濁ってくる。

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