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俳句の庭

  • 榧の花

    5月 15th, 2024

    榧(かや)はイチイ科の常緑高木。本州、四国、九州の山地に自生するほか、神社や庭園に植えられる。晩春の頃、雌雄異株に花をつける。雄花は淡黄色の楕円形、雌花は緑色で目立たない。材は堅くて碁盤などをつくる。

  • 海老根(えびね)

    5月 15th, 2024

    ラン科の常緑性多年草。根茎が太くて節が多く、横に這い、エビに似ることからこの名がある。日本各地の山地や丘陵の落葉広葉樹林に自生するほか、観賞用として栽培され、園芸品種も多い。仲春の頃、直立した花茎に穂状に花を咲かせる。花色は、淡褐色、淡黄色、黄色など変化に富む。

  • 母の日

    5月 14th, 2024

    五月の第二日曜日。A・ジャービスの提唱により、母の愛に感謝を捧げる日として、1908年にアメリカで始まり、日本には大正初期に導入された。一般に普及したのは戦後。母への敬愛と感謝を念を表し、贈り物などをする。母が存命の人は赤いカーネーションの花を贈ることが一般的。

  • 俳句と虚構(1)

    5月 14th, 2024

    まず、蕪村の発句についてみてみたい。

    身にしむやなき妻のくしを閨に踏     蕪村

      「身に入む」は、中秋から晩秋にかけて秋の気配を身にしみとおるように感じることで、肌で感じ取る秋の気配に心理的な陰翳が加わった季語である。下五中七の「くし」、「閨」などの道具立てが、季語「身に入む」のもつ心理的な陰翳をよく活かしている。この句は虚構の作で、蕪村の妻ともは当時健在だった。国文学者尾形仂はこの句の虚構について、蕪村の詩的想像力によって俳諧の世界を豊かに広げたもので、「写生中心主義の下でマンネリ化の危機に直面する現代俳句の行き詰まりを打開する上に、大きな示唆を呈示している」と積極的に評価した。しかし、実作者として改めてこの句に目を凝らしてみると、道具立てが揃い過ぎていて、何やら精巧な作り物という感じが無くもない。元禄七年、寿貞尼が江戸の芭蕉庵で亡くなったと聞いたときの芭蕉の作

    数ならぬ身とな思ひそ魂祭り         芭蕉

    のもつ、作者の溢れ出る真情のもつ迫力とは比べるべくもない。掲出句以外にも、蕪村には虚構の作品が多くある。

    御手討の夫婦なりしを更衣           蕪村

    公達に狐化たり宵の春                 〃

    行春や撰者をうらむ哥の主             〃

      これらはそれぞれ巧みに小説的趣向を取り入れて季題の情趣を活かしており、明治以降子規や虚子の句作に大きな影響を与えたことは周知のとおりである。

    短夜やわりなくなじむ子傾城         子規

    大雪になるや夜討も遂に来ず         〃

    内閣を辞して薩摩に昼寝哉            〃

     これらの作は、蕪村の句に触発されたものと思われ、一読面白味が分る句だが、第一級の作とは言えないだろう。

     前述のように、蕪村には小説的趣向を取り入れた虚構による作が多くあるが、今の我々からみると、蕪村の本領は、故郷喪失者として心の故郷に対する追懐を詠んだ次のような諸作であることは論を俟たない。

    遅き日のつもりて遠き昔かな         蕪村

    愁ひつつ丘に登れば花茨             〃

    凧きのふの空の有りどころ           〃

      これらの諸作において、蕪村は最も蕪村的であり、心の深いところから表出された詠嘆を感じ取ることができる。

  • 鮎

    5月 14th, 2024

    アユ科に属する唯一の魚で、淡水魚。北海道南部以南の河川に棲む。古来から食用とされ、塩焼きのほか鮨や膾にして食べる。寿命は通常一年で、「年魚」とも呼ばれる。また、独特の香気をもつことから「香魚」とも呼ばれる。なお、「鮎」は夏季だが、稚魚は「氷魚(ひうお)」と呼ばれ、冬の季語。また、「若鮎」は春の季語、「落ち鮎」は秋の季語。

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