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俳句の庭

  • 雨の輪がこの世のすべて通し鴨 遠藤由樹子

    6月 30th, 2023

    通し鴨は何らかの理由で春北方へ帰らずに、日本に残っている鴨。営巣し子を育てるものもあるが、そうでないものもある。

    掲句は、ひっそりと一羽で日本の夏を過ごす通し鴨を想定したい。雨の輪がこの世のすべてとの措辞は、雨の水辺に佇む作者のそのときの感受だが、作者はそれを通し鴨に感情移入した。作者にとっても、通し鴨にとっても、この時、雨の輪がこの世のすべてだというのだ。降り続く雨、対岸がけぶるほどの広々とした湖面などが想像できるが、それとともに、営巣せずに日本に残っている通し鴨の、どこか人目を避けて隠れ住んでいるような印象も浮かびあがってくる。『俳句』令和5年度7月号。

  • ヒメヒオウギズイセン

    6月 30th, 2023

    南ア原産のヒオウギズイセンとヒメトウショウブとの交配種。繁殖力が旺盛で、日当たりの良い山野や荒れ地、林中の日陰、湿地など各地で野生化している。花茎から穂状花序を分枝し、7、8月にオレンジ色の花をつける。歳時記に掲載されている檜扇(夏季)とは別の植物。

    なお、檜扇はアヤメ科の多年草。関東以西の本州、四国及び九州に分布し、日当たりのよい山野に自生するが、観賞用としても広く栽培される。7~8月頃、オレンジ色で斑点のある6弁花が咲く。

    写真はヒメヒオウギズイセン。

  • 待宵草

    6月 30th, 2023

    アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、南米原産。 日本へは江戸時代の末期に観賞用として渡来し、各地で野生化した。夕方に3~5センチの黄色い花を咲かせ、翌朝にはしぼんでしまう一日花。月見草との別名があるが、本来の月見草は白い花が咲く別の植物。俳句では、待宵草も本来の月見草も「月見草」(夏季)として詠まれることが多い。

  • 蟻

    6月 30th, 2023

    ハチ目アリ科の昆虫の総称。雌の女王蟻、雄蟻、生殖能力のない雌である働き蟻がいて、高度な社会生活を営んでおり、蜂などとともに、社会性昆虫の一つ。土中や腐った木の幹に作られた巣に、数千匹の蟻が暮らしている。雄蟻と雌蟻には翅があるが、数の上で圧倒的に多い働き蟻には翅がないので、一般的には蟻は無翅の昆虫との印象がある。

  • 茅の輪

    6月 30th, 2023

    名越の祓に用いる呪具で、茅萱を束ねて大きな輪としたもの。これを社頭に立て、参詣の人々はこれをくぐって、無病息災、厄除けの祓とする。この茅の輪くぐりは、毎年6月30日に各地の神社で執り行われる夏越の祓(なごしのはらえ)で行われる儀式。唱え詞を唱えながら、8の字に3度くぐり抜けるのが一般的だが、神社によって多少の差異があるようだ。

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