北アメリカ原産のハナシノブ科の多年草。大正初期に渡来し、観賞用として花壇や庭先などで栽培される。夏から初秋にかけて、約3センチの花が円錐状に集まって咲く。花色は緋紅、桃、白など。花の香りが花魁(おいらん)の白粉の香りに似ていることからこの名がある。別名「草夾竹桃」「宿根フロックス」。

北アメリカ原産のハナシノブ科の多年草。大正初期に渡来し、観賞用として花壇や庭先などで栽培される。夏から初秋にかけて、約3センチの花が円錐状に集まって咲く。花色は緋紅、桃、白など。花の香りが花魁(おいらん)の白粉の香りに似ていることからこの名がある。別名「草夾竹桃」「宿根フロックス」。

「ちやんちやんこ」は寒さを防ぐ袖のない羽織で綿が入っているもの。動きやすく重ね着ができるので、冬の日常着として便利。
掲句は作者の気負いのない日常心が表出されている作品。住む家に神棚も仏壇もない簡素な生活と「ちやんちやんこ」の親しみやすさが、生活の基調の色合いとなっているのだ。普段着の手触りの感じられる一句。『俳句四季』2024年11月号。
歳時記の秋の部には、桃、梨、柿、林檎、葡萄、栗、石榴、無花果、青蜜柑などが個別に掲載されているが、それらを総括的に「秋果」という。秋になると、庭先や果樹園に様々な果実がたわわに実り、店頭や食卓には色々な果物が彩り豊かに並ぶ。桃や梨のように夏の終わり頃から店頭に並ぶものと、柿や林檎のように秋の終わり頃から出回るものとがある。

「多羅葉(たらよう)」は本州以南の暖地の山地に自生するモチノキ科の常緑高木。雌雄異株。庭や寺院にもよく植えられる。初夏の頃、葉腋に淡黄緑色の花を多数つける。花の後、雌の木には球形の実が赤く熟す。葉の裏面を棒などで傷付けると、その部分だけが黒く残る性質を持つ。なお、花も実も歳時記には掲載されていない。

「根深汁」は葱汁ともいい、葱の味噌汁のこと。土を盛り上げて根を白軟化させた白葱(根深)を使う。関西より関東で好まれる食味だ。
掲句は詩人・俳人である作者の言語観が窺える作品。作者はまだ湯気を立てている「根深汁」を前にして、「老いらく」という言葉を反芻している。「老いらく」は年老いること、老年の意味だが、作者を含め多くの人は、「老いらく」といえば「恋」を想像してしまう。「老いらくの恋」という語が一般化して、想像力が型に嵌まってしまっているのだ。もともとは、戦後間もない頃、当時老境にあった歌人川田順が弟子の女性と恋愛・家出し、〈墓場に近き老いらくの 恋は怖るる何ものもなし〉と詠んだことから広まったものという。それはともかく、掲句の「や」には反語の意味合いがあるだろう。それでいいのですか?との世間に対する問いかけである。言葉が固定化し、想像力が型に嵌ってしまっては、詩に未来はないからだ。言語表現にたずさわる者を𠮟咤する一句と言える。『俳句四季』2024年11月号。