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俳句の庭

  • 鮞(はららご)

    1月 26th, 2025

    「鮞」は胎(はら)の子の意で、本来は魚卵一般を指すが、季語としては特に鮭の卵巣、又はそれを塩漬けにしたものをいう。薄い膜で覆われた卵をそのまま塩漬けにしたもの が「筋子」。卵を一粒づつにほぐしたものが「いくら」である。

  • 一月の天心を飛ぶ長元坊 井上康明

    1月 26th, 2025

    一月は一年のはじめの月。寒さがもっとも厳しい時季である。年が改まって各地で行われる華やかな行事も多い。

    掲句は一月の頭上を飛ぶ長元坊に、新年を迎えた作者の決意を覗かせた作。長元坊はハヤブサ目ハヤブサ科の猛禽。繁殖期である夏に観察される個体もあるが、主に冬鳥として日本各地に渡来する。年改まって間もないきりりと澄んだ青空を悠然と飛翔する長元坊。それを仰ぐ作者の晴れやかな詩心と俳句に向ける志が感じ取れる。〈一月の川一月の谷の中 龍太〉の作が作者の胸中にはあっただろう。『俳句』2025年2月号。

  • 手袋

    1月 25th, 2025

    外出の際に手や指を保温するために用いるもの。毛糸や革、その他伸縮性の強い布で作られる。五本指のもののほか、子供用の親指のみが分かれたミトン、作業用の指先のないものなどもある。「手套(しゅとう)」ともいう。

  • 真鴨

    1月 25th, 2025

    カモ目カモ科に分類される水鳥。冬鳥として日本全国に渡来する。「青首」ともよばれ、雄の頭と首は光沢のある緑色の羽に包まれる。越冬中につがいを形成し、春には雄雌が連れ立って北方の繁殖地へ渡る。北海道と本州中部の山地では夏もとどまって繁殖する例もある。雑食で、水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べる。各種カモ肉の中でも真鴨の肉はとりわけ美味とされる。歳時記では「鴨」の傍題になっている。

  • かぐはしく言葉醸さむ冬ごもり 長谷川櫂

    1月 25th, 2025

    冬籠(ふゆごもり)は、雪国などで冬の間戸外へ出ず家に籠って暮らすことをいう。雪国でなくても、寒風の吹き荒ぶ冬は、外出を必要最小限にとどめ、なるべく家の中で過ごす。定職に就いている人は、リモートでもない限り、そうも言っていられないのだが・・・。

    掲句は、俳人としての自らの営みを酒などの醸造に譬えての作品。「醸(かも)す」というのは麹 (こうじ) を発酵させて、酒、醤油などをつくること。句作や詩作も、言葉を醸す営みに他ならない。ありふれた日常の言葉にいかにして魂を宿すか、というのは俳人であれば日夜心掛けていることだろう。作者の胸中にある、この詩型に賭ける志が窺える作品だ。『俳句』2025年2月号。

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