雁(かり)は晩秋の頃北方から日本に渡ってくるカモ科の大形の冬鳥。その鳴き声は、秋の深まりとともに天地の寂寥を感じさせる。
掲句は雁が渡ってくる頃の天地を「天心の真下は湖心」と大掴みに描き出す。「天心」「湖心」はそれぞれ天、湖の真ん中の意。天と湖は向かい合ったまま息を凝らし、渡ってくる雁を見つめているようだ。雁が渡る頃の天地の静かさが、一読伝わってくる。『俳句』2024年12月号。
雁(かり)は晩秋の頃北方から日本に渡ってくるカモ科の大形の冬鳥。その鳴き声は、秋の深まりとともに天地の寂寥を感じさせる。
掲句は雁が渡ってくる頃の天地を「天心の真下は湖心」と大掴みに描き出す。「天心」「湖心」はそれぞれ天、湖の真ん中の意。天と湖は向かい合ったまま息を凝らし、渡ってくる雁を見つめているようだ。雁が渡る頃の天地の静かさが、一読伝わってくる。『俳句』2024年12月号。
「かます(魳)」はスズキ目カマス科の硬骨魚でアカカマス、ヤマトカマスなどがある。産卵前の春も漁期だが、脂がのる初冬の頃獲れたものを特に「霜降かます」という。体長30センチほどで細長く口が尖っている。主として、干したり塩焼きにしたりする。

「四手(しで)」はカバノキ科の落葉樹。アカシデ、イヌシデ、クマシデなどがあり、日本各地の山地に自生するほか、雑木を活かした公園植栽や庭造りなどに用いられる。花穂や果穂が神社で使用される紙垂(しで)に似ていることからこの名がある。秋になると鮮やかな紅葉になるのはアカシデで、イヌシデは黄葉する。なお、歳時記には掲載されていない。

「日向ぼこ」は日だまりでじっと動かず暖まること。風のない日だまりでの冬の愉しみであり、家の内外は問わない。
掲句は縁側などで日向ぼこをしていると、傍らの日向や藪の中に「小禽(しょうきん)」の影が動いたという。「小禽」は雀などの小さい鳥のことで、「くりくり」との擬態語が、鳥の小さな頭の可愛げな動きを彷彿させる。冬は雀や鵯などの小鳥が人の生活の近くに姿を現す季節。日向ぼこは、それらの「小禽」とともに太陽の恵みに浴する至福の時間だ。『俳句』2024年12月号。
寒中の雀のこと。稲刈りが終わり田に餌がなくなる冬季、雀は人家近くに餌を求めて集まる。寒気を防ぐため全身の羽毛を膨らませて丸くなっているので、「ふくら雀」ともいう。かつては食用としても美味で薬効があるとされていた。
