梅は中国から伝来したバラ科サクラ属の落葉樹。春先に他の花にさきがけて咲くが、枝が枝垂れている「枝垂梅」はその一品種。花を観賞するため庭木などとして地植えにするほか、鉢植えにすることもある。歳時記では梅の傍題になっている。

梅は中国から伝来したバラ科サクラ属の落葉樹。春先に他の花にさきがけて咲くが、枝が枝垂れている「枝垂梅」はその一品種。花を観賞するため庭木などとして地植えにするほか、鉢植えにすることもある。歳時記では梅の傍題になっている。

昔から「秋の日は釣瓶落し」と言われてきた。秋の落日を井戸に落ちていく釣瓶に喩えたものだ。この喩えから、「釣瓶落し」だけでも秋の季題として充分通じるだろうと考え、季題として提唱したのは山本健吉である。
釣瓶落しといへど光芒しづかなり 水原秋櫻子
この句を得て、「釣瓶落し」は秋の季語として定着したといわれる。したがって、比較的新しい季語だ。
掲句は、一読、秋の落日の細く澄んだ光が見えてくるとともに、忽ち暮れてゆく気忙しさの中で、落日に眼を注いでいる束の間の静かさが感じられる佳句だ。特に「といへど」との緩やかな屈折が、落日の光芒の静謐さを感じさせて効果的だ。その静謐さは、秋の落日のみならず読む者の心をも包み込む。
手元の歳時記には、掲句を含め、〈淡路文楽一幕釣瓶落しかな 羽公〉など19句が掲載されているが、どの句も秋櫻子の頭掲句には及ばないようだ。
アンコウ科の深海魚。日本周辺の大陸棚に生息する。グロテスクな大きな頭、大きな口をもつ。背びれが変化した房状の鰭をひらひらさせて小魚を誘い呑み込む。とも・ぬの・肝・水袋・えら・柳肉・皮を鮟鱇の七つ道具といい、それぞれ美味。特に肝は海のフォアグラと呼ばれ珍重される。鍋物にすることが多い。かつては「東の鮟鱇西の河豚(ふぐ)」と言われたという。

微細な水滴や塵や埃などが空中を浮遊して、空や遠景がぼんやりと見える現象。万物の姿がほのぼのと薄れて春の景色となる。気象用語では「霧」(視程距離が1キロ以下のもの)又は「靄」といい、「霞」の語は用いられないが、詩歌では昔から春の情景として詠まれてきている。夜は同じ現象を「朧」という。横に筋を引いたように棚引くものが「棚霞」。「草霞む」「山霞む」「鐘霞む」などとも用いられる。いずれも春季。
