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俳句の庭

  • 入り彼岸

    3月 19th, 2025

    彼岸は、亡き先祖に感謝してその霊をなぐさめ、自分も身をつつしみ極楽往生を願う日本特有の仏教行事。太陽信仰と深いかかわりがある。春の彼岸は春分の日を中日として、その前後三日間ずつ、計七日間。彼岸の初日を「入り彼岸」「彼岸入り」、真ん中の日を「中日(ちゅうにち)」、最終日を「彼岸明け」「終い彼岸」という。単に彼岸といえば、春の彼岸をさし、秋は「秋彼岸」「後の彼岸」という。

  • 連凧の千切れ吹かるる楢の枝 朝妻力

    3月 18th, 2025

    「連凧(れんだこ)」は複数の凧を糸でつなげて揚げるもので、俳句では「凧」の傍題。凧は細い竹を骨として紙をはり、糸をつけて風力によって空高く揚げる子供の玩具だが、「連凧」といえば、子供の遊びというより、地域の行事や部落間の競技として行われる大掛かりなものを思い浮かべる。 

    掲句は楢の枝に「連凧」が千切れて引っ掛かり、風に吹かれている情景を詠んだ作品。凧が揚がっている間の賑わいや華やぎよりも、人々が去り、千切れて枝に掛かっている「連凧」に焦点を当てたところに、作者の目の確かさがある。写実に徹した句柄だが、一読、空に「連凧」が揚がったときの贅沢なひと時がよみがえる。『俳壇』2025年4月号。

  • アルストロメリア

    3月 18th, 2025

    南米原産のユリズイセン科の多年草。明治から大正にかけて日本に渡来。原種、改良品種とも多くの種類がある。春から夏にかけて花をつける。花弁の一部に縞模様が入るのが特徴。「ユリズイセン」、「ペルーのユリ」とも呼ばれる。なお、歳時記には掲載されていない。

  • リーフレタス

    3月 18th, 2025

    結球しないレタスの仲間で、赤葉や縮れ葉など多くの品種がある。サラダナ、サニーレタス、サンチュなどもリーフレタスの一種。レタスの和名は「萵苣(ちしゃ)」。玉萵苣はアメリカから輸入され、第二次世界大戦後急速に普及した。また、掻萵苣は中国より渡来し、古くから栽培された。

  • ひらがなのやうな風くる初ひばり 若山真紗子

    3月 17th, 2025

    「初雲雀(はつひばり)」は春になって初めて見る雲雀のこと。雲雀は麦畑や草原などに巣を作る小鳥。繁殖期のオスは縄張りを宣言するため 、盛んに囀りながら空高く舞い上がる。

    掲句は、空で揚雲雀が頻りに鳴いている草原をやわらかな風が吹いている情景を詠んだ作品。「ひらがなのやうな風」は、春闌けた頃の心地よい微風を想像させる。その緩やかな風に少しずつ流されながら、雲雀はひもすがら中天で鳴き続ける。「ひらがな」という仮名書きの効果が十分に活かされている。『俳壇』2025年4月号。

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