一面に結氷した湖のこと。普段はボートなどが浮かび、釣客などで賑わうことの多い湖だが、結氷してその氷が相当の厚さになると、氷上を対岸への通路として利用したり、ワカサギなどの穴釣りの釣り場になったりする。天然のスケートリンクになることもある。「凍結湖」「結氷湖」などともいう。

一面に結氷した湖のこと。普段はボートなどが浮かび、釣客などで賑わうことの多い湖だが、結氷してその氷が相当の厚さになると、氷上を対岸への通路として利用したり、ワカサギなどの穴釣りの釣り場になったりする。天然のスケートリンクになることもある。「凍結湖」「結氷湖」などともいう。

大年の鳥影鷹となりて過ぐ 龍太
「雲母」平成4年月号。句集『遅速』以降の作品。
「大年」は大晦日のこと。元日を翌日にひかえた一年最後の日。掲句は「鳥影鷹となりて過ぐ」の措辞から、遠方から翔けてくる鳥影を鷹と判別するまでの、空に目を向けている時間の経過と、作者の胸の内の年を惜しむ思いが感じられる作品。この一年を振り返りながら、大晦日に空を仰いでいる作者の姿が見えてくる。
年の暮に際しての作者の心の在りようが伝わってくる佳句である。
身も心も刺すような冬の厳しい寒さのこと。特に大寒(1月20日頃)の頃の寒さをいう。太平洋側と日本海側とでは様相が異なるが、低温、強風、降雪などの日が続き、自然の厳しさを耐え忍ぶ生活を余儀なくされる。北国では吹雪や凍結などにより、日常の生活にも支障をきたすこともある。「酷寒」「極寒」などともいう。

欅や銀杏など、一般によく知られた落葉樹が葉を落としきって枯木になることを「名の木枯る」というが、それぞれの木の名前を冠して「欅枯る」などと言う場合が多い。桐の木はノウゼンカズラ科キリ属の落葉高木で、畑などで栽培されるほか山地にも自生する。初夏の頃紫色の筒状の花をつけ、秋に尖った卵形の実を結ぶ。冬には葉を落として枯木の状態になる。なお、「桐の花」は夏季、「桐の実」は秋季に分類されている。
下の写真は実をとどめたまま葉を落とした桐の木。

冬の海鉄塊狂ひなく沈む 龍太
「俳句研究」平成4年1月号。句集『遅速』以降の作品。
「冬の海」は、寒風が吹き荒び、荒波が押し寄せて荒涼としている。太平洋側では、比較的凪いで陽光の眩しい日もあるが、沖合はうねりが大きく荒々しいことが多い。
掲句は暗くうねる「冬の海」に「鉄塊」が狂いなく沈んでゆくところを詠んだ。「鉄塊」は文字どおり鉄のかたまりだが、この句では、それが何であるかを問う必要はないだろう。不用になった金床や機械のようなものであっても、屑鉄のかたまりなどであっても構わない。それは兎も角、重量感のある「鉄塊」がクレーンに吊るされて、暗くうねる冬の海にゆっくりと真っ直ぐに沈んでいく。それはわずかな狂いもなく正確に所定の場所に沈められていくのだ。そして、沈められた鉄塊は、もう海面上に現れることはない。その非情さが「冬の海」の暗澹としたイメージを際立たせる。龍太の句としては異色の一句だ。