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俳句の庭

  • 水に放ちて七草の色ほぐす 名村早智子

    3月 24th, 2025

    「七草」は1月7日の人日の節句のこと。また、この日、邪気を祓うために粥や雑炊に炊き込んで食べる春の七草のこと。芹、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)をいう。

    掲句は七草を水に浸したところを詠んだ作品。ひと塊だった七草が水の中でほぐれて、それぞれの色合いに浮かび上がるさまが、鮮やかに目に見えてくる。厨に立つ作者の一瞬の驚きには、穏やかな新年を迎えた晴れ晴れとした思いも交っているのだろう。採れたての野菜のような鮮度のよさが感じられる一句。『俳句四季』2025年4月号。

  • 春の星まで巻貝の螺旋階 野中亮介

    3月 23rd, 2025

    「春の星」は春の夜空に潤むように見える星のこと。大気が潤っているため、冬よりも見える星の数は減ってくるが、寒気に耐える必要もなく、ゆったりと星空観察を楽しめる。

    掲句は「春の星」を仰いでの想像の一句。光年を隔てた宇宙の彼方にやわらかな光を放つ春の星まで、巻貝の螺旋階段が続いているというのだ。無限に続く巻貝の渦の螺旋を辿って、春の星まで行き着くとの想像はメルヘンチックで楽しい。春の夜の瑞々しい情感の中で、想像力が存分に翼を広げている感がある。巷の俳句総合誌に溢れている荒唐無稽な空想句とは一線を画する。『俳句四季』2025年4月号。

  • 新社員

    3月 23rd, 2025

    新しく企業に入社した社員をいう。転職の人も新社員であるが、卒業したばかりの新社員のきりりとしたスーツ姿や希望と不安の入り混じった顔の表情は印象的だ。新年度とともに早速実務についたり、研修に参加したりする新社員の姿は、街中で見かけても春の到来を感じさせる光景だ。

  • 柃 (ひさかき)の花

    3月 23rd, 2025

    柃 はツバキ科の常緑低木。本州以南の山野に自生するほか、庭木としても植栽される。雌雄異株。サカキに似ているが、葉の縁に細かいのこぎり葉のある点が異なる。漢名「野茶(のちゃ)」。3月ごろ小さな白色の五弁花が咲く。サカキの少ない関東以北では、サカキの替わりに神前に供えられることも多い。

  • ネメシア

    3月 22nd, 2025

    南アフリカ原産のシソ目ゴマノハグサ科の一年草もしくは多年草。別名「海蘭擬(うんらんもどき)」。ヨーロッパ経由で日本に移入された(時期は不明)。多くの園芸品種がある。晩春の頃、茎先に房状に橙黄色を主とする花をつける。なお、歳時記には掲載されていない。

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