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俳句の庭

  • トマトの花

    6月 6th, 2025

    「トマト」(夏季)は南米原産のナス科の一年草。日本へは江戸時代に導入され、夏野菜として広く栽培されている。初夏の頃星形の黄花を咲かせる。花が咲き終わると青い実をつけ、上の方から熟して赤くなっていく。なお、「トマトの花」は歳時記には掲載されていない。

  • 新季語探訪(22)

    6月 5th, 2025

    「夏料理」といえば、洗膾(あらい)、素麺、冷奴など、夏の食膳にのる伝統的な和食を思い浮かべるが、和・洋・中に関わらない。さっぱりした口当りの、涼しげな一口ものや新鮮な夏野菜をあしらった料理を前にすると、夏という季節のよろしさを実感する。

    「麦飯」「鮓」「冷麦」など個別の食材や料理を詠むばかりでなく、季節の料理を丸ごと「夏料理」として詠んだ作品が現れてきた時期はさだかでない。

    美しき緑走れり夏料理 星野立子

    昭和25年発行の立子の第4句集『笹目』に収められている一句。「夏料理」という季語の定着を決定づけた作品だ。その料理がどんなものなのかを一切省略して、色彩に焦点を絞ったところがいい。従来の句に囚われない大胆な単純化がいい作品を生んだ一例だろう。読者は、皿に盛られた「美しき緑」を各自の好みに従って自由に想像しながらこの句を詠み味わえばいいのだ。

    個々の料理を詠むばかりでなく、この季語を用いることにより、季節感や涼感、その場の雰囲気などをより生き生きと感じさせる作品が得られたらいいと思う。

  • ペチュニア

    6月 5th, 2025

    南米原産のナス科ペチュニア属の植物2種を交配することで生み出された園芸種(一年草)。観賞用に鉢や花壇に植えられる。夏から初秋にかけて、朝顔に似たラッパ形の花を次々に咲かせる。花色は赤、ピンク、白、黄、紫などのほか、絞り咲き、二色咲きなど多様。別名「衝羽根朝顔(つくばねあさがお)」。

  • 芒種(ぼうしゅ)

    6月 5th, 2025

    二十四節気の一つ。新暦で6月6日頃(2025年は6月5日)。期間を指す場合は、芒種から夏至(6月21日頃)までの約15日間。稲などの芒(のぎ)のある作物の種を蒔く時節の意。なお、芒はイネ科の植物の穂先にある針のような突起のこと。蛍が出始め、梅の実が黄ばみ、身辺に梅雨の近づく気配が感じられる頃である。

  • 夜鷹啼き月よみがへりつつ高し

    6月 4th, 2025

    夜鷹はヨタカ科の夏鳥。北海道から四国の山地や草原に棲む。夜行性で、夏の夜キョッキョッという鳴き声をたてる。

    掲句は、八ヶ岳東麓のとある高原に滞在中の作品。近くに村営牧場があり、牧柵の外は茨などの灌木がところどころに生える野の起伏が広がっていた。夜鷹の声を聞きたくて、日が暮れてからもそこに佇んでいると、近くに猟犬と住んでいる老人が、夜はクマが出るから危険だよと教えてくれた。今のようにクマの出没が話題になる前のことである。平成8年作。『河岸段丘』所収。

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