「啄木忌」は歌人石川啄木の忌日(4月13日)。啄木は明治19年に岩手県に生まれ、最初「明星」派の詩人として登場。やがて小説家を目指して職や住居を転々とした。明治45年、26歳で没。
掲句は、郊外に野遊びに出たとき、摘み溜めた草を戯れに水に投げ込んだ自らの動作を、啄木忌と取り合わせた作品。晩春の野にあって、社会の壁や闘病など思うにまかせなかった啄木の生涯や、その歌のもつ鬱屈した青春性を思い起こした。平成27年作。
「啄木忌」は歌人石川啄木の忌日(4月13日)。啄木は明治19年に岩手県に生まれ、最初「明星」派の詩人として登場。やがて小説家を目指して職や住居を転々とした。明治45年、26歳で没。
掲句は、郊外に野遊びに出たとき、摘み溜めた草を戯れに水に投げ込んだ自らの動作を、啄木忌と取り合わせた作品。晩春の野にあって、社会の壁や闘病など思うにまかせなかった啄木の生涯や、その歌のもつ鬱屈した青春性を思い起こした。平成27年作。
「菖蒲(しょうぶ)」はショウブ科の多年草。池のそばに群生する。菖蒲園・菖蒲田・菖蒲池などでは、水の浅いところに長短の菖蒲の芽が並ぶ。その繊細な瑞々しさには、春を迎えた喜びがある。「草の芽」の傍題。

「春園(しゅんえん)」はものの芽が動き始める早春から、花々が咲き盛り、木々の緑が濃くなる晩春までの公園や庭園のこと。「春の園」「春の庭」「春苑」などともいう。春が深まるにつれて「春園」の趣も変わっていく。
春になって近くの公園を訪れると、芝が薄々と緑色に萌え、シャボン玉を吹く子供たちが来ている。春落葉が散らばるジョギングコースを歩くのに余念のない大人たちもいる。老木・若木とも、花を咲かせ、芽を広げ、古い葉を落としている。身近な場所だが、目を洗って新鮮な心で眺めれば、詩の端緒になる素材はいくらでも転がっている。
「春園」は戦後定着した比較的新しい季語。だが、手元の歳時記に載っている例句で共感できるのは、 春園のホースむくむく水通る 三鬼 くらいだろうか。この句は園内を散水している場面を句にしたもの。「むくむく」との擬態語により、水の通るホースの生き物のような動きが見えてくる。生活の身近にある「春園」のさまざまな場面を捉えた句がもっと作られてもいいのではないだろうか。
北アメリカ原産のムラサキ科の一年草で、和名は瑠璃唐草(るりからくさ)。開花期は4~5月。花色は青色の他に白色、紫色、青紫色などがある。ゴマノハグサ科の越年草であるオオイヌノフグリ(春季)の別名も「瑠璃唐草」であり、混同しやすいので注意が必要だ。なお、歳時記には載っていない。
