「椨(たぶ)」はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。暖地の沿海地に多く自生する。また、古くから樹霊信仰の対象とされ、日本各地に巨木が残っている。春の芽立ちは赤みを帯び美しい。初夏の頃、若芽が葉を広げた後淡黄緑の小花が咲き、8月頃実が黒紫色に熟す。「椨の実」は秋の季語。

「椨(たぶ)」はクスノキ科タブノキ属の常緑高木。暖地の沿海地に多く自生する。また、古くから樹霊信仰の対象とされ、日本各地に巨木が残っている。春の芽立ちは赤みを帯び美しい。初夏の頃、若芽が葉を広げた後淡黄緑の小花が咲き、8月頃実が黒紫色に熟す。「椨の実」は秋の季語。

陰暦3月(弥生)が尽きること。陰暦では1月から3月が春であるため、3月は春の最後の月となる。春が終わるという感慨や、行く春を惜しむ気持ちが込められる。陽暦が定着した現在では、使い難い季語である。「弥生尽」「四月尽」「四月終る」「四月尽く」などともいう。「三月尽」というよりも、「四月尽」「弥生尽」などを用いた方が、春の終りの感慨が込もるように思う。

「雪囲とる」は、ひと冬、風雪から家や庭木を守った囲いを取ること。「雪囲解く」「雪垣解く」などともいう。家の中に光 が戻り、清々しい気分になる。春の訪れを感じさせる作業。
掲句の「漆村(うるしむら)」は、漆(うるし)を栽培するなどして漆掻きを生業とする人々が多く住む村という程の意味だろう。「こんにゃく村」「蚕飼村」などと同種の言い方。漆掻きは漆の樹皮に傷をつけ、漆の液を採集することで、6月から7月にかけての作業。冬の間は雪が積もっていた「漆村」の一戸一戸にも、静かな春が訪れているのだ。しばらくすると畑や山野で漆が芽を広げ、漆掻きの繁忙期が到来する。『俳句』2025年5月号。
キク科の一年草。本州以南の畑の付近や道ばた、林縁などに自生する。稲作や麦の栽培に伴い古い時代に日本に入ってきた帰化植物。薊に似ているが刺(とげ)を持たない。5月頃茎の先が分枝して、薊に似た薄紫色の頭花をつける。葉の裏には白毛が密生している。

東ヨーロッパ原産のキキョウ科の多年草。和名は「乙女桔梗(おとめぎきょう)」。初夏の頃、小型のベル型の花を咲かせる。花色は青、紫、白など。歳時記には掲載されていない。
