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俳句の庭

  • 明るくて躑躅を腐す山の雨

    5月 11th, 2025

    「躑躅(つつじ)」はツツジ科ツツジ属の常緑又は落葉低木の総称。ヤマツツジ、レンゲツツジなどが山野に自生するほか、庭や公園、街路などに多数の園芸品種が植えられる。晩春から初夏にかけて、色とりどりの花を咲かせる。

    掲句の対象は、標高1500メートルほどの山中に咲くレンゲツツジ。花期は6月上旬頃。その頃の空合は変わりやすく、薄日が差したかと思うと、ぱらぱらと雨が通り過ぎる。「腐(くた)す」の語は、その頃のしとしと雨に傷んで溶けていくような自生の躑躅の印象を表現しようと思って使った。丁度新緑の頃で、初々しい緑が野山に満ちていた。平成19年作。『春霙』所収。

  • 鵠沼蘭(くげぬまらん)

    5月 11th, 2025

    ラン科キンラン属の多年草。神奈川県藤沢市の鵠沼地区で発見されたことからこの名がある。雑木林や海岸近くの松林などに自生する。晩春から初夏にかけて咲く白い花は、「銀蘭」(春季)よりも大きくて花の数も多い。なお、歳時記には掲載されていない。

  • 山楂子の花

    5月 11th, 2025

    山楂子(さんざし)は中国原産のバラ科の落葉樹。4、5月頃、枝先に径2センチ程の白色五弁の花が群がり咲く。花びらに黒い斑がある。江戸時代中期に薬用として中国から渡来したが、主として庭木や盆栽として栽培される。実は秋に赤く熟し、食用になる。原産地の中国では、菓子類に利用されている。写真は、同属の西アジア原産のトキワサンザシ(別名ピラカンサ)の花。

  • 花疲れして寿司ねたの光りもの

    5月 10th, 2025

    「花疲れ」は花見に出掛けたあとの疲れのこと。人出の多い中を
    歩き回った疲れに加えて、花の美しさに酔いしれたあとの疲れが柔らかく五体を包む。その物憂さや気怠さには、花どきの浮き立つような気分も混じる。

    掲句は出掛けた先で入った寿司店での作。桜の頃に限ったことではないが、寿司ねたになる魚やエビ、貝類は、どれもこれも美しい。中でも「光りもの」といわれるコハダやサバ、アジなどを板前が握っている間、それをカウンター席に座って眺めるのは愉しいひと時だ。その日は、一日の行楽にさすがに疲れて、板前の手元をぼんやり眺めていた。花どきの心地よい疲れが、私の心と身体を包んでいた。平成5年作。『河岸段丘』所収。

  • こどもの日

    5月 10th, 2025

    5月5日。昭和23年に新しく制定された国民の祝日の一つ。端午の節句の日に当たる。子供の人格を尊重し、その幸福を図る日とされる。ゴールデンウィークも終わりに近づき、各地は家族連れで賑わう。

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