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俳句の庭

  • いぼむしり月を食らうてしまひけり 野中亮介

    10月 28th, 2025

    「いぼむしり」は蟷螂(かまきり)の別名。 蟷螂にイボを噛ませたり、蟷螂でイボを撫でるとイボが治るとの俗説に由来する。

    掲句は、「いぼむしり」が天空をめぐる月を獲って食ってしまうという。「いぼむしり」の前肢は鎌状をしていて、日頃はその前肢で他の虫を捕えて食らうのだが、その夜は、あろうことか、月に前肢を伸ばして捕えて食らってしまったというのだ。「いぼむしり」という俗信に由来する奇妙な名が、その愉しい想像を生かしている。『俳句』2025年11月号。

  • 雨の秋海棠

    10月 28th, 2025

    秋海棠(しゅうかいどう)はシュウカイドウ科の多年草。父が生前庭に植えていた秋海棠が、20余年経った今年の秋も咲いた。もちろん、当時花を咲かせていた株が今も生えているというのではなく、葉の付け根にできるむかご(肉芽)が地面に落ちて勝手に繁殖したものだ。秋海棠は湿り気のある半日陰を好むので、日当たりの悪い我が家の庭が好みと見える。今年の秋は雨が多く、秋海棠が雨に濡れながら生き生きと咲いていた。

  • ポインセチア

    10月 28th, 2025

    メキシコ原産のトウダイグサ科の常緑低木。「猩々木(しょうじょうぼく)」「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。観葉植物として観賞用に栽培されることが多く、クリスマスが近くなると鉢物が花屋に出回る。初冬の頃に茎の上部の苞葉が赤やピンク、乳白色に変色する。黄緑色の小さな花が苞葉の中心に咲くが、目立たない。

  • 夕霧(ゆうぎり)

    10月 27th, 2025

    「霧」は、水蒸気が地表や水面の近くで放射冷却などにより冷やされて凝結し、微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見える現象。古くは春と秋で区別なく「霞」とも「霧」とも呼ばれていたが、平安時代以降、春のものを「霞」、秋のものを「霧」と呼び分けるようになった。「夕霧」は、「霧」の中でも特に夕方に発生するものを指す。「霧」の傍題。

  • 馬珂貝(ばかがい)

    10月 27th, 2025

    バカガイ科の二枚貝。全国に広く分布し、関東近辺では、アサリやハマグリなどと並んで食用として馴染み深い。形は蛤(はまぐり)に似た丸みのある三角形。蛤が固く殻を閉じているのに対し、口を少し開けてオレンジ色の足をだらしなく出していることからこの名があるという。寿司の種になる剥き身は「青柳(あおやぎ)」、貝柱は「小柱」の名で知られる。

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