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俳句の庭

  • 小六月

    11月 16th, 2025

    陰暦10月の異称。「小春」ともいう。陽暦では11月頃に当たる。この頃、暦の上では冬になっているが、春のような穏やかな日が続くことがある。本格的な冬の到来を前にした、季節の小休止という感じだ。

  • 冬の月如来の繊き指を想ふ

    11月 15th, 2025

    四季を通して月は見られるが、「冬の月」は寒さの中で仰ぐ月であり、その冴え冴えとした光には静かで研ぎ澄まされた美しさと荒涼たる寂寥感がある。

    掲句は眼前に昇った「冬の月」を詠んだ作品。遮るもののないその冴え冴えとした月光の中で胸裏に浮かんだのが、かつて見た釈迦如来像や阿弥陀如来像の印を結んだ繊い指だった。人を差し招くような、また、拒むような如来の手の印象が、長い間私の心の中に残っていたものと見える。平成19年作。『春霙』所収。

  • 馬場の傍らのアイスバーグ

    11月 15th, 2025

    11月中旬の馬場の傍らに咲いていたアイスバーグ。ドイツで作られた園芸品種で、四季を通して咲く。暑さ・寒さに強く、初冬のこの時季まで咲き続けていた。俳句の季語でいえば「冬薔薇(ふゆそうび)」。

  • 大豆(だいず)

    11月 15th, 2025

    東アジア原産のマメ科の一年草。栽培の歴史は古く、全国で栽培される。夏に花を咲かせ、その後、莢の中に豆を2~4個実らせる。若い豆は枝豆(夏季)として食され、秋に熟した豆は、味噌、醤油、納豆、豆腐など様々に加工される。単に「大豆」といえば、秋に熟したものを指す。その初物が「新大豆」。

  • 冬桜離れれば澄み寄れば翳り

    11月 14th, 2025

    「冬桜」は11月頃から翌年1月頃にかけて一重の白い花をつける。ヤマザクラとマメザクラの自然交配種とされる。寒さの中で疎らに咲く花の楚々とした佇まいは印象的だ。

    掲句は、地元の小学校の校庭に植えられている「冬桜」の佇まいを詠んだもの。咲き盛るというにはほど遠く、ぽつぽつと花を咲かせている「冬桜」の、どこか床しい印象を言葉で捉えようとしてこんな句になった。「冬桜」を愛でるとき、花の一輪一輪が最も澄んで感じられる程よい距離があるようだ。平成16年作。『春霙』所収。

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