
狭山乗馬センターに行く機会があった。折からの乗馬日和で、常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈歩(かけあし)を繰り返しながら練習する姿が見られた。高空を絹雲がゆっくり流れ、傍らの木で、鵙が気持ちよさそうに鳴いた。

狭山乗馬センターに行く機会があった。折からの乗馬日和で、常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈歩(かけあし)を繰り返しながら練習する姿が見られた。高空を絹雲がゆっくり流れ、傍らの木で、鵙が気持ちよさそうに鳴いた。
楓はカエデ科カエデ属に属する植物の総称で、イロハモミジ、オオモミジ、ハウチワカエデ、イタヤカエデ、ウリハダカエデなど多くの在来種がある。その葉の形が蛙の手に似ていることから、古くは「かえるで」とも呼ばれていた。山野に自生するほか、多くの園芸品種が作られ、公園や庭などに植えられる。おおむね花期は晩春初夏で、秋には葉が赤く紅葉する。単に「楓」といえば、紅葉した「楓」を指し、秋の季語。

秋、馬が冬に備えて皮下脂肪を蓄え、肥えてたくましくなること。「天高く馬肥ゆ」との中国の故事にもとづく言葉。野生の獣たちの多くは餌が少なくなる冬が到来する前に栄養や脂肪を体に貯めこむ。家畜化された馬も野生の名残で秋に食欲が増し、体重などが増加する。馬は、かつては運搬の使役や農耕に大切な役割を果たしてきたが、現在では乗馬・競馬などの競技での利用が主になっている。

旧暦10月頃に吹く西風のこと。船乗り言葉に由来する。この時期、全国の神々が出雲大社へ集まるとされており、その神々を送り出す風である。なお、旧暦10月は、出雲以外の地域では「神無月(かんなづき)」、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と称する。

「草城忌」は俳人日野草城の忌日で、1月29日。1956年のこの日、54歳で死去。草城は、初期の写生を基盤とした華麗でモダンな句風から、中期の無季を容認した革新的な新興俳句へ、そして、主として病床で過ごした晩年には静謐で人生の深みを見つめる句風へと変化した。
掲句は、冬に長野の野辺山高原に滞在したときの作品。八ヶ岳を越えてくる北西の風に、夜昼となく山が鳴り、風花(かざはな)が舞った。風花は本来は青空に舞う雪のことだが、からりと晴れた夜空に舞う雪を風花と呼んでもいいだろう。自分の唇を意識したところに、若年の頃の草城の句風に通じるものがあると感じた。平成17年作。『春霙』所収。