大気が澄み切って、遠景がくっきりと見え、さらりと乾いた秋風が吹くこと。また、より主観的に、その風に包まれるときのさっぱりとして心地よい感じ。さらには、秋の清々しい気分全体を指す。「爽気(そうき)」「秋爽(しゅうそう)」「爽涼(そうりょう)」などともいう。

大気が澄み切って、遠景がくっきりと見え、さらりと乾いた秋風が吹くこと。また、より主観的に、その風に包まれるときのさっぱりとして心地よい感じ。さらには、秋の清々しい気分全体を指す。「爽気(そうき)」「秋爽(しゅうそう)」「爽涼(そうりょう)」などともいう。

秋になり水温が低下すると、鮎(あゆ)の体は橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ下り始める。この頃の鮎が「錆鮎(さびあゆ)」「落鮎(おちあゆ)」だが、産卵前の鮎は「子持ち鮎」とも呼ばれる。多くは塩焼きや甘露煮にして食され、独特の食感とコクがあるという。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。

7月中旬の一日、モンブラントンネルを通ってイタリアに足を延ばした。同トンネルはアルプスのモンブラン山群を貫き、フランスのシャモニーとイタリアのクールマイユールを結ぶ自動車専用トンネル(全長11.6km)。1965年の開通当時は道路トンネルとしては世界最長だったという。過去の火災事故の教訓もあってトンネル内の車の台数が制限されているため、トンネルの手前での停車時間が長かったが、いったん車が動き出すとスムーズに通過することができた。なお、現在の世界最長の道路トンネルはノルウェーのラルダールトンネル(全長24.5km)。

トンネルを抜けるとそこは北イタリア。アルピニズムの聖地であり、針峰(しんぽう)とも呼ばれるシャープな稜線が連なっていたシャモニーに対して、そこは明るく伸びやかな農村風景が広がっていた。伊仏国境の最高峰モンブランのイタリアでの呼び名はモンテ・ビアンコ。イタリア語で「白い山」の意だが、モンブランよりもどこか伸びやかな響きがあるのは気のせいだろうか。
放牛の背にさんさんと夏の日差しが降り注ぎ、首に下げたカウベルが澄んだ音を立てていた。注意して聞いていると、カウベルはそれぞれ違う音色を響かせている。関係者なら、その音を聞いただけで、どの牛か特定できるのかも知れない。私たちが草の上に座って昼餉のサンドウィッチや桃を食べていると、頭上の枝で駒鳥が澄んだ声で鳴いた。

同じモンブラン山群を反対から眺めているだけなのに、イタリア側から眺める山々は雪が少なく、峻険さよりも、ゆったりと寛いでいる趣があった。道には、家族連れでハイキングを楽しむ人に混じって、自転車で子供を乗せた乳母車を引く男性の姿があった。シャモニーでは見られない光景だった。

帰り際に、チーズの専門店に立ち寄った。わずか数時間だったが、イタリアの空気を少し吸うことができた。
中国原産のゴマノハグサ科の落葉低木。明治中期に日本に渡来した。和名「房藤空木(ふさふじうつぎ)」。園芸品種を含め約100種類の仲間があり、日本に自生するのはフジウツギとウラジロフジウツギ。7月から10月にかけて、円錐形の花穂にたくさんの小花を咲かせる。花色は藤色、白、紫、ピンク、青など。なお、歳時記には掲載されていない。
