春の若草に交っている、枯れ残っている去年の草。枯れずに年を越した草を指すこともある。「駒返る草」は、春になって古草が萌え出し、まるで若返ったようになること。

立春後2月末ぐらいまでをいう。暦の上では春になったが、まだ寒さの厳しい時季。春らしい暖かさより冬の名残の寒さが目立つ。それでも日差しや鳥の鳴き声など身辺に春の息吹を見つけることができる。「早春」の語には抒情的な響きがある一方で、凛とした空気も感じられる。

シラウオ科の硬骨魚。日本全国の沿岸域、河口付近、汽水域に生息するが、近年は生息数が減っている。降海型と陸封型がある。魚体は半透明で体側腹面に二列の黒点があり、大きさは10センチ前後。春先川に上り産卵し、産卵後は死ぬ。春先に産卵のため川へ上がるところを四つ手網や刺し網などで獲る。味は淡白で、煮ると白くなる。「白魚舟」「白魚飯」「白魚汲む」など、傍題や関連季語は多い。なお、おどり食いにする素魚(しろうお)はハゼ科の別種。

春になって様々な木が芽吹く前の時節をいう。「木の芽時」の傍題。本格的な春の到来を前にした静かさが感じられる。木々の芽は苞や生ぶ毛に包まれて、日々明るくなる日差しの中で、萌黄、緑、赤などそれぞれの色に芽生える時を待っているのだろう。

ヨーロッパ原産のユキノシタ科の多年草。耐寒性があり、ヨーロッパの高山の岩場などに自生するほか、園芸品種は鉢植えなどとして栽培される。春に花茎を伸ばしてピンク、白、赤などの花径1.5センチほどの花を次々と咲かせる。西洋雲間草、洋種雲間草などともいい、日本の高山で自生する山野草のクモマグサとは別種。
