スズキ目スズキ亜目タイ科に属する魚類。「黄鯛」ともいう。マダイやチダイより小さい。本州中部以南の沖合いから大陸棚周辺に生息。夏場に最も脂がのって美味。塩焼き、吸い物、煮付け、唐揚げなどにして食される。結婚式などで供される塩焼きのタイは、ほとんどがこの鯛だという。なお、歳時記には載っていない。

フグ目カワハギ科の魚で、単に「馬面(うまづら)」ともいう。その名の通り吻(くち)が長いのが特徴。体長約25センチで、北海道から九州までの内湾や内海に生息する。肝のふくらむ秋から冬の「馬面剝」は非常に珍重され美味だが、主たる漁期は夏。刺身、鍋物、汁物などとして食する。

サギ科の鳥。嘴と足が長く首が短い。後頭の羽毛は長く背面は暗青緑色。夏鳥として本州以南に渡来するが、西日本の一部の地域では、越冬するものもある。日中は川の近くの木の茂みに休 み、夕方から活動し川や水田で魚やザリガニなどを獲る。翼の白い羽が笹の葉のように見えることからこの名がある。繁殖期は5、6月。なお、近縁種のゴイサギは留鳥。

ウナギ目アナゴ科の海水魚。海底の穴の中で生活しているのでこの名がある。昼は海底の穴や岩間などに潜み、夜、泳ぎだして小魚や貝などを捕える。産卵期の夏によく獲れ、天ぷらや穴子鮓などに利用される。ウナギによく似た魚であるがウナギと違い鱗がなく、味はウナギよりも淡白。東京湾の羽田沖を中心として漁獲されるものが江戸前穴子で、古くから江戸の食文化を支えてきた。穴子の透明な稚魚「ノレソレ」は食すと美味。

春に取れた鰊を二枚におろして乾燥させたもの。傷みやすい鰊を各地に流通させるために、干物として加工された。江戸時代には、松前藩から幕府へ献上されていたという。干す期間により、本乾、ソフトなどの種類がある。初夏に出回るので夏の季語になっているが、保存食なので季節感は薄い。煮物や甘露煮、にしん蕎麦などに利用される。
