北アメリカ原産のアジサイ。柏の葉のような深い切れ込みがあることからこの名がある。明治時代初期に観賞用(園芸用)の植物として持ち込まれた。一般に普及したのは昭和時代の末頃からで、公園や庭に植えられている。6月頃、円錐状に白い花を咲かせる。「紫陽花」の傍題。

北アメリカ原産のアジサイ。柏の葉のような深い切れ込みがあることからこの名がある。明治時代初期に観賞用(園芸用)の植物として持ち込まれた。一般に普及したのは昭和時代の末頃からで、公園や庭に植えられている。6月頃、円錐状に白い花を咲かせる。「紫陽花」の傍題。

北アメリカ原産のフウロソウ科の多年草。初めて日本で発見されたのは戦前の頃で、現在では全国の道端や空き地、畑などでごく普通に見られる。初夏、直径1センチほどの淡いピンク色の五弁花を咲かせる。歳時記に掲載されているのは日本在来種の「風露草(ふうろそう)」(夏季)で、「アメリカフウロ」はその傍題として詠むことができるだろう。

生命力あふれる木々の葉の色を指す。季節の進行につれて「緑」の色合いは「新緑」から「深緑」へと変化するが、一般的には初々しく、みずみずしい若葉の緑色をイメージする。爽やかな気候と重なり、清々しさを感じさせる。「新緑」が新しい夏の季語として登場したのは明治時代。その後大正から昭和初期にかけて、初夏の瑞々しい木々の緑を指す「緑」が「新緑」の傍題として定着した。「新緑」の傍題。

黄金色に色づいた麦の穂や、穂が伸びた状態の麦を指す。麦は中央、西アジア原産のイネ科の越年草で、大麦、小麦、烏麦(燕麦)、ライ麦などがある。日本には縄文時代晩期以降、稲作(米)とほぼ同時期に、中国大陸や朝鮮半島から伝わったとされる。晩秋から初冬に蒔かれ、冬を越して晩春には青々とした穂が出る。初夏に黄熟し刈り取られる。畑全体の広がりをイメージさせる「麦」に対して、「穂麦」「麦の穂」は、実りを迎えて黄金色に色づいた麦の穂そのものにズームインした表現。

「三・一一」は、2011年3月11日に発災した東日本大震災のこと。「東日本大震災の日」「東日本大震災忌」「三月十一日」などといい、追悼や祈りを込める季語として定着してきている。
掲句は、「三・一一」と「海底に開く冷蔵庫」の取り合わせた。実際に目にした景ではないだろうが、海底に沈んで扉が開いたままになっている冷蔵庫が、生々しく目に浮かんでくる。冷蔵庫は日々の生活の細部を映し出す身近な家電であり、そのイメージは、一瞬のうちに絶たれた人々の日常を想起させる。津波災害の悲惨さを改めて突き付ける一句。『俳句四季』2026年6月号。