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俳句の庭

  • 梅雨明

    7月 11th, 2023

    梅雨が終わること。暦の上では入梅から30日後とされるが、気象上の梅雨明けは、平均的には沖縄6月21日、関東甲信7月19日などである。梅雨前線は太平洋高気圧が勢力を強めるにしたがってゆっくりと北へ押しあげられ、やがて北上しきるか消滅すると梅雨明けとなる。梅雨が明けると、本格的な夏(盛夏)が到来する。

  • 夏萩

    7月 11th, 2023

    萩は秋の七草に数えられるが、夏に開花するものもある。宮城野萩は6月頃から、野萩、犬萩、藪萩などは7月頃から咲き始める。これら早咲きの萩でなくても、立秋前に咲き始めることが多い。花をつける前の青々と茂った萩も夏萩として詠まれる。

  • 夏草

    7月 11th, 2023

    夏に青々と生い茂る草の総称。猛々しく茂るそれらの草は、個々にみれば青芒、夏蓬、竹煮草などそれぞれ名があるのだが、それらを併せて夏草と称する。夏草は、山野、土手、路傍、空き地、耕作放棄地、無縁墓地などに盛んに繁茂して、刈ってもすぐに伸びてくる。人を圧倒するような自然の生命力の横溢を感じさせる光景だ。

  • トマト

    7月 11th, 2023

    南米ペルーのアンデス高原原産のナス科の野菜。日本には最初観賞用として渡来し、食用として普及したのは大正末期以降。さらに日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和時代に入ってからとされる。蕃茄、赤茄子などの異称もある。日本での露地栽培の旬は6月~8月頃。赤く熟して艶々した球形の実は、衰えを知らぬ夏の太陽を思わせる。

  • 蜘蛛降り来言葉は降りて来ぬものか 村井康典

    7月 11th, 2023

    蜘蛛は、蝶や蜂、蝉などとともに、身近にいる生き物の一つだが、昆虫類とは別の仲間に属し、ダニやサソリなどに近い生き物だという。捕食する昆虫が見つかるところなら、家の中だろうとどこにでも出没する。

    掲句の蜘蛛は、屋外であれば鬱蒼と茂った樹から、家の中であれば天井からテーブルの上などに降りてきた一匹だろう。今眼前に降りてきた蜘蛛と同じように、言葉も自らに降りて来てくれないものだろうか、とは俳句にたずさわるものとしての願望の表現だ。詩を授かる瞬間は、天恵とも天啓ともいう。会心の言葉は、中々詩人に降りて来てくれないものなのだ。『俳壇』2023年7月号。

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