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俳句の庭

  • 蛇笏忌(だこつき)

    10月 3rd, 2023

    飯田蛇笏(本名武治)は昭和37年10月3日郷里の山梨県笛吹市旧境川町の自宅で死去。77歳。早稲田大学を中途退学して帰郷し句作に専念。大正年代の『ホトトギス』の雑詠欄(虚子選)で活躍し、のちに『雲母』主宰。代表句に〈芋の露連山影を正しうす〉〈誰彼もあらず一天自尊の秋〉など。秋がたけなわになる頃、蛇笏忌が巡ってくる。蛇笏の句風については、「・・俳句のもつ格調の高さ、正しさにおいて、ついに彼の右に出づる者は見当たらぬのである。」との山本健吉の評がある。

  • 夜長

    10月 3rd, 2023

    秋の夜が長く感じられること。夏至を過ぎると夜は一夜ごとに伸び、秋分を過ぎると、昼よりも夜が長くなる。暑い夏を越して涼しい夜が長くなるところに、秋という季節の醍醐味がある。春の日永(ひなが)、夏の短夜(みじかよ)、秋の夜長、冬の短日(たんじつ)には、それぞれの季節に対する人々の感じ方が表れている。

  • 鶏頭の人間臭き影であり 橋本榮治

    10月 2nd, 2023

    鶏頭は古く大陸から日本に到来したヒユ科の一年草で、鶏冠(とさか)のような花の形にはどこか妖艶な印象がある。

    掲句は、鶏頭から受ける印象を「人間臭き」と表現した。「影」は昼間の地面や塀に差す鶏頭の影とも、夜闇に紛れつつ立つ鶏頭の姿ともとれる。作者は、その影に人間に似た雰囲気を感じ取った。人間と鶏頭とは、雰囲気が似た生き物同士なのかも知れない。『俳句』2023年10月号。

  • 胡桃(くるみ)

    10月 2nd, 2023

    クルミ科クルミ属の落葉高木又はその実のこと。クルミ属の樹木は北半球の温帯地域に広く分布するが、日本に自生するのは大半が鬼胡桃。また、本州北部などでは広く栽培されている。秋に、3センチ程の球形の実をつける。実の中に堅い殻があり、割ると室房に分かれて白い子葉の果肉があり、古くから食用に供されている。

  • 鵙(もず)

    10月 2nd, 2023

    スズメ目モズ科の漂鳥又は留鳥。東南アジアのほか、日本全国に分布し、平地から低山地の農耕地や林緑などに生息して繁殖ている。主に昆虫類や蛙などを捕食し、捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む習性をもつ。繁殖期を過ぎて秋になるとそれぞれが縄張りを主張して、高い梢などに止まりキーイッ、キーイッと鋭い鳴き声を放つ(高鳴き)。その声は秋の澄んだ大気によくとおり、秋の到来を感じさせる。

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