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俳句の庭

  • 駅への道駅からの道冬深む

    11月 18th, 2023

    「冬深し」「冬深む」は一年で寒さの最も極まる時期のこと。1月中・下旬の大寒の頃の寒さをイメージしたい。積もった雪は根雪となって残り、枯木や枯草は風に吹かれて音を立てる。防寒着に身を包む人々はわき目も振らずに通り過ぎる。どこを見ても真冬の情景。春が待たれる日々である。

    掲句は毎日勤務先と自宅を往復していた頃の生活実感を句にしたもの。毎日同じルートを通って駅まで歩き、帰りも大体同じ道をたどっていた。夜遅くまで明かりが洩れている学習塾の窓や公園の暗がりを横目で見ながら歩くのが常だった。習慣化すると、ほとんど無意識のうちに足が動いた。令和4年作。

  • 梅枯る

    11月 18th, 2023

    一般によく知られた落葉樹が冬に葉を落として枯木になることを「名の木枯る」というが、それぞれの木の名前を用いて「欅枯る」「欅枯る」などという場合が多い。「梅枯る」もその一つ。梅はバラ科サクラ属の落葉高木で秋から冬にかけて葉を落とす。

  • 枯芝

    11月 18th, 2023

    庭や公園の芝生や野の芝草は冬になると枯れる。枯れて一面の薄茶色になった芝は、日が当たれば暖かそうにみえ、雨や曇りの日には寒々とした感じになる。

  • 軒下に猪吊つて山暮れはじむ

    11月 17th, 2023

    猪(しし・いのしし)は豚の原種で、日本では北海道等一部の地域を除き、全国に生息している。田畑の作物を食い荒らすこともある。日本では古くからシシ汁、シシ鍋(牡丹鍋)として食べられてきた。

    掲句は晩秋の頃秩父を訪れたときの作品。猪や豚の味噌漬けを売っている老舗の軒先に、皮を剥ぐ前の大きな猪が吊ってあった。もともと肉の味噌漬けは、猟師が獣肉を保存するために考案した肉の保存法だったという。12月2日・3日の秩父夜祭が近づいてくる頃で、町のあちこちで祭の準備が始まっていた。平成23年作。

  • 冬の靄

    11月 17th, 2023

    大気中に低く立ち込める細かい霧を靄といい、四季を通してみられるが、特に冬季に朝の冷え込みなどにより立ち込めるものを「冬の靄」という。夜から明け方にかけて発生し、日の出とともに薄れてゆくことが多い。気象用語としては、視程が1キロ未満のものを霧、1キロ以上のものを靄と区別する。

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