鎌祝は、稲刈りが終わった後、稲刈りの主役を務めた鎌に感謝する行事。清めた鎌を神棚や床の間に飾り、赤飯や餅を供え、手伝いの人たちも招いてその年の収穫を皆で祝った。
掲句は、鎌祝という古くから行われてきた行事を埼玉北部の和菓子「五家宝」と取り合わせた作品。「五家宝」は、きな粉をまぶした素朴な菓子で、食べるとき粉にむせることがよくある。粉にむせているのは、祝いの席に招かれた客人の一人。この句から関東平野の刈田の風景を目に浮かべてもらえたら幸いだ。令和元年作。
鎌祝は、稲刈りが終わった後、稲刈りの主役を務めた鎌に感謝する行事。清めた鎌を神棚や床の間に飾り、赤飯や餅を供え、手伝いの人たちも招いてその年の収穫を皆で祝った。
掲句は、鎌祝という古くから行われてきた行事を埼玉北部の和菓子「五家宝」と取り合わせた作品。「五家宝」は、きな粉をまぶした素朴な菓子で、食べるとき粉にむせることがよくある。粉にむせているのは、祝いの席に招かれた客人の一人。この句から関東平野の刈田の風景を目に浮かべてもらえたら幸いだ。令和元年作。
八千草は秋草の傍題。秋になると野山には、花や実のついたものや穂草の類などさまざまな草がはびこるが、それらを全て含めて八千草という。目にする草々の多くは名も知らない草花であり、八千草といっても特定の草をさすものではない。秋の七草からいわゆる雑草まで広範囲に及ぶ。

秋は大気が澄みわたる季節であり、水も、水底の石の一つ一つがはっきり見えるほど澄んでくる。川や湖沼をはじめ、水溜まりや汲み置きの水など、身辺で目に触れる水が悉く澄んでくる。暑さを嘆いている間も、季節はゆっくりと推移していく。自然の大きな摂理を感じさせる季語だ。

メキシコ原産のキク科の一年草。日本へは江戸時代末期に渡来。庭や公園などのほか、路傍、川原、休耕田などに群れて咲く。秋に、細い茎の先に白、淡紅、深紅などの頭花をつける。花序は、ヒマワリと同様、中央に筒状花、縁に大きな舌状花が並ぶ。本来一重咲きだが、丸まったものや、八重咲きなどの品種もある。別名の秋桜は、主に秋に咲き、花弁の形が桜に似ていることによる。

山野に咲く野路菊、野紺菊、嫁菜などのキクの花のこと。栽培菊に対して、日本在来の秋の野を彩る野生のキクを総称していう。日当たりのいい草原や林縁、海岸べり等に自生する。色もさまざまで、野路菊は白、油菊は黄、野紺菊は淡い紫など。
