竹ひごの骨組みに和紙を張った遊び道具。糸で牽引して揚力を起こし、空高く揚げて楽しむ。子どもが揚げるもののほかに、凧合戦として上げられる巨大なものもある。正月に揚げるところも多いが、概して陽春の頃の遊戯とされ、春の季語とされている。凧をタコと呼ぶのは関東方言で、関西方言ではイカと呼ばれ、「いか」「いかのぼり」は凧の別名。


カタクチイワシの幼魚を素干しにし、それを炒って、醤油・砂糖・みりんを煮詰めた汁をからめたもの。正月の食膳に供される。「五万米」とも表記される。また、農家が田植え祝いの祝膳に用いたので「田作(たづくり)」ともいわれる。

「古年(ふるとし)」は「去年(こぞ、きょねん)」の傍題。新年になって過ぎ去った年をふりかえる心がある。
掲句は、年が改まって、過ぎ去った年のあれこれを思い浮かべての作。関東地方に珍しく雪が降り、粉雪が藪を打つ乾いた音が耳に残った。明るくてどこか侘しいその音に、学生時代の一時期を除き、この地を離れなかったわが半生を振り返った。平成20年作。『春霙』所収。
正月、門戸に一対の松を立てること。年神を門で祭るもの。竹や梅などを添えて一対をなす手の込んだものもあれば、門柱に松一枝を添えるだけの簡単なものもある。また、地方によっては、楢、椿、榊などを門木として飾るところもある。松は、正月に迎える神の依代(よりしろ)の意味を持ち、長寿を願う意もある。
