凍豆腐(しみどうふ)は高野豆腐とも称し、寒冷地の特産物。豆腐を屋外で凍らせた後、それを天日に乾してつくる。
掲句は長野を旅行したときの作品。旅宿に一泊した朝、西の山々が寒気の中であかあかと日の出に映えていた。その辺り一帯は凍豆腐作りが盛んで、豆腐を藁で縛り、戸外に吊している光景を見かけた。平成9年作。『河岸段丘』所収。
凍豆腐(しみどうふ)は高野豆腐とも称し、寒冷地の特産物。豆腐を屋外で凍らせた後、それを天日に乾してつくる。
掲句は長野を旅行したときの作品。旅宿に一泊した朝、西の山々が寒気の中であかあかと日の出に映えていた。その辺り一帯は凍豆腐作りが盛んで、豆腐を藁で縛り、戸外に吊している光景を見かけた。平成9年作。『河岸段丘』所収。
ハツフユともショトウとも読む。冬を初冬、仲冬、晩冬の三期に分けた初めの時期。二十四節気では11月8日頃の立冬から12月6日頃の大雪の前日まで。立冬を過ぎても穏やかな小春日和がしばらく続くことが多いが、草木は枯れ急ぎ、徐々に本格的な冬が近づいてくる。


陰暦9月13日の夜の月を「後の月」といい、枝豆や栗を供えるので「豆名月」「栗名月」ともいう。秋が深まる頃であり十五夜の華やかさはないが、その冷え冷えと寂びた雰囲気を楽しむ。
掲句は栗名月の夜、月明かりに誘われて外をそぞろ歩いているところ。名月を楽しみながら歩いている人の誰もが、明日のことは知る由もない。誰にも不意に訪れる死ということを思うのは、晩秋の澄み切った月光の故だろうか。『俳句四季』2023年11月号。
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、冬に見られる夕焼を「冬夕焼」、「冬茜」などという。冬は日没が早く、寒くもあるので、外でゆっくり夕焼を眺めることは余りないが、家路などを急ぎ足で歩きながら、短く淡い夕焼を、ビルの間や木立の向こうに見るのも冬らしい情趣がある。
